専任教員

Professor

山﨑 眞紀子教授 文化情報専攻 文化研究コース

担当科目
日本文化論特講 II
特別研究

専門分野

日本近現代文学

特別研究の研究領域

明治20年以降,現在までの日本文学を対象とします。言葉はその時代の文化や歴史を内包し,人間の無意識,心の動きなどから育まれた思想によって生み出されます。文化,歴史,思想,心理などを射程に入れて研究を進めていきます。

特別研究の指導及び研究上のポイント

まずは受講生が何を追究したいのか詳細かつ具体的に説明できるまで,研究プランを丁寧に指導します。次にテーマに添ってフィールドワークも踏まえた資料収集の方法を指導します。各研究会,関連学会への導きを行い,研究方法の見聞を広める機会を多くもつための情報も提供します。

特別研究の進め方

1年次の前期は文学研究の方法を学びます。後期は受講者の興味のある作品に寄り添い,どのような方法で分析していくかを検討したうえで,研究対象と目的,方法を明確にし,研究計画書をまとめます。先行研究を徹底的に読み,自らのオリジナリティを明確にしていきます。2年次は論文執筆準備に入ります。6月中旬までに論題,構成を決定し,7月下旬までに研究史をまとめます。8月中旬までに章構成のチェックを受け,すぐに執筆を始め,その成果を中間発表(10月中旬)で行い論文の第一稿としてまとめます。11月末に第2稿を仕上げ,12月末に完成稿を仕上げ,1月期日に指定された書式で清書して提出します。

主な学歴

1984年3月 専修大学文学国文学科卒業
1991年3月 専修大学大学院文学研究科国文学専攻博士前期課程修了(文学修士)
1998年3月 専修大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程修了(博士(文学))

主な職歴

1998年4月 法政大学第一教養部兼任講師
2000年4月 駒澤大学文学部国文科非常勤講師、専修大学文学部国文学科非常勤講師
2001年4月 大妻女子大学文学部日本文学科非常勤講師
2002年4月 共立女子大学文芸学部非常勤講師
2003年4月 札幌大学法学部准教授
2006年4月 北海学園大学大学院文学研究科日本文化専攻兼任講師
2008年4月 札幌大学法学部教授
2009年4月 パリ第7大学東洋言語学科特別研究員(1年間)
2013年4月 札幌大学大学院文化学研究科教授
2015年4月 北海道大学文学部「国文学」非常勤講師
2016年4月 日本大学スポーツ科学部教授
2017年4月 日本大学大学院総合社会情報研究科教授

主な著書

2005年 『田村俊子の世界 作品と言説空間の変容』彩流社(単著)
2005年 『現代女性作家読本①川上弘美』,『現代女性作家読本②小川洋子』鼎書房(共著)
2006年 『現代女性作家読本⑦多和田葉子』鼎書房(共著)
2008年 『村上春樹の本文改稿研究』若草書房(単著)
2008年 『上海1944-1945 武田泰淳『上海の螢』注釈』双文社出版(共著)
2011年 『ライブラリー日本人のフランス体験、第18巻文学者のフランス体験Ⅰ~1929』柏書房(編著)
2011年 『国文科へ行こう!―読む体験入学―』明治書院(共著)
2012年 『新聞で見る戦時上海の文化総論―「大陸新報」文芸文化記事細目』ゆまに書房(共著)
2013年 『村上春樹と女性、北海道…。』彩流社(単著)
2016年 『昭和前期女性文学論』翰林書房(共著)
2019年 『上海の戦後』勉誠出版(共著)
2022年 『我々の星のハルキ・ムラカミ文学』(彩流社,2022年)(共著)

主な学術論文

2007年 「海に降る雨―村上春樹『国境の南太陽の西』論」(単著)『日本文学』56巻11号
2009年 「笙野頼子『胸の上の前世』論―女の私が男になって男を愛すること」(単著)『札幌大学総合論叢』第26号
2010年 「戦後日本における〈肥満〉文学」(単著)『日本文学』59巻11号
2015年 「田村俊子、行為体としての『女声』創刊―川から海へ」(単著)『札幌大学総合研究』第6号
2015年 「田村(佐藤)俊子における『女声』―「信箱」「余声」を中心に(上)」(周珊珊(訳)との共著)『札幌大学総合研究』7号
2016年 「田村(佐藤)俊子における『女声』―「信箱」「余声」を中心に(下)」(周珊珊(訳)との共著)『札幌大学総合研究』8号
2017年 「田村(佐藤)俊子から左俊芝へ、戦時下・上海『女声』における信箱―「私たち」の声のゆくえ」(単著)勉誠出版『アジア遊学』205号 
2018年 「村上春樹とイタリア『ノルウェイの森』誕生の地探訪記」MURAKAMI REVIEW 0号
2019年 「村上春樹が描く上海―『トニ―滝谷』における父子の傷」(単著)勉誠出版『上海の戦後』『アジア遊学』236号
2022年 「村上春樹作品における〈食〉と〈性〉– 初期作品と 阪神淡路大地震以後の作品との比較を通して」『Food issues 食事 . Interdisciplinary Studies on Food in Modern and Contemporary East Asia』(FIRENZE UNIVERSITY PRESS)

教員インタビュー

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