在学生・修了生の声

Voice

久野 えり子

久野 えり子 国際(関係)・政治コース2年

大学院での学びには、独学で得がたい成長要因がたくさんあります。

日常生活と職場で同じ疑問が生じ、それを専門的に追求しようと大学院へ入学しました。今は「米国の対中国政策の変動に関する考察」をテーマに研究を進めています。自分一人で学ぶとどうしても知識が偏りがちになりますが、大学院での学修は、自身では選択しない分野の知識や高度な専門知識に出合ったり、修了生の話を聞いたりと、外的要因からステップアップする面白さが実感できます。通信教育ではリポート指導での先生方のコメント一つひとつが学修を深めるヒントとなります。また、ゼミの指導教員の先生から推薦いただく参考図書からも、私の研究の方向性を明確に捉えてくださっていることが伝わります。通信制の大学院ですが、先生方との距離が近いと感じています。フルタイムの仕事に従事しながらの大学院生活ですが、時間の長さよりも密度が大切と考え、集中した時間を持つよう工夫しています。

若林 泰

若林 泰 2019年修了

64歳からの大学院生活は、これからの人生の資産となりました。

ファミリービジネスを学ぶために64歳で入学しました。先生方のご指導を受けながら体系的に知識を深め、ファミリービジネスの持続的 な成長や企業価値の向上のために、上場企業向けのコーポレートガバナンス・コードをいかにして取り入れられるかを研究しました。修了後はファミリービジネスを中心に複数の企業で顧問や社外役員、理事などを務めています。2年間でかなりの量の著書を読みリポートを作成した経験は仕事でも役立っており、仕事を通じて一生学び続けられることに充実感を感じています。在学中はゼミ長や大学院祝賀会の準備委員長を務め、先生方や先輩・後輩との交流を深められたことも大切な資産となりました。還暦を過ぎての入学でしたが、若い頃の大学生活とは一味も二味も違う深みや広がりがあり、これからの人生への潤いや生きる力を与えてくれた大学院生活でした。

凍田 真里

凍田 真里 言語教育研究コース2年

対面の授業にはない、学びの深まり方を実感しています。

ニューカレドニア大学で日本語の非常勤講師として働く傍ら、日本語教育の知見を深めるために在学し、実際の授業で感じた課題を研究テーマとして取り上げています。研究やリポート作成が仕事内容に直結しているため、自分の教育観や学生への接し方、授業の題材選びも変化が現れています。先生方の指導はきめ細かく、リポートの改善点を指摘した背景まで丁寧に説明していただけますし、月に2回開催されるゼミでのブックレポートや研究経過報告,院生同士のピア・ラーニングでは多様な視点を知ることができ、とても勉強になります。「課題図書や先行研究を読み、リポートを書き、先生からフィードバックを受け、学生同士のピア・レスポンスを行う」という通信学修の流れが、対面授業にない学びの深め方ができると実感しています。本格的な研究はこれからですが、長期履修学生制度を利用して3年間での修了を目指しています。

犬伏 翔

犬伏 翔 2019年修了

幅広く学んだ経験が糧となり、日本語教師として大きく成長できました。

中国で日本語教師として働くうちに、教師用指導書や文法書における意志動詞と無意志動詞の曖昧さをどのように学生に説明するべきか考えたくなり、通信制で日本語教育の実績がある総合社会情報研究科に入学を決めました。仕事の合間を縫っての学修でしたが、主体的に学ぶ力が向上し、言語学の理論に基づいた分析や語用論・誤用分析を利用した授業の組み立てができるようになり、日本語教師として大きく成長することができました。印象深いのは、複数の訳者による魯迅作品の日本語訳を分析・評価し、文学の翻訳理論に触れた必修科目での経験です。研究に直接関係のない授業でしたが新鮮で面白く、新しい世界が開かれた思いがしました。入学前では難しかった「日本文学史」「日本語概論」「異文化コミュニケーション」などの授業も担当できるようになり、大学院で得た学びがすべて仕事に役立っていると実感しています。

黒田 智也

黒田 智也 医療・健康科学コース1年

入学前の生活では味わえなかった経験が、視野を広げてくれます。

医療従事者が安全にリハビリテーションを行うために必要な知識を明らかにする研究に取り組んでいます。研究を進めるうちに興味が湧きテーマが広がりがちになりますが、先生からの的確なアドバイスをいただけるので、軌道修正しながら前進している実感があります。研究の面白さは、先生をはじめ他者からの新しい視点が加わることです。先生から未知の分野の勉強会のお誘いがあったり、ゼミの先輩方のディスカッションに参加したり、他専攻の院生とグループワークを行ったりと、入学前には味わえなかった知的経験を味わうことができ、自分にとって良い刺激になっています。スクーリングやゼミ合宿など院生同士が交流する機会も意外に多く、人とのつながりが広がりました。ゼミの雰囲気もとても和やかで、総合社会情報研究科は自分が成長するために最適な環境だと感じています。

天谷 尚子

天谷 尚子 2020年修了

学びの面白さを実感し、看護師の死生観についての研究がライフワークに。

将来のために必要な学位取得。二の足を踏んでいましたが、総合社会情報研究科は在宅学修が中心なので仕事や子育てと両立しやすいこと、通信制大学院ですが対面指導があり頑張れそうだと感じたことから入学を決意しました。最初は哲学書を読むのに苦労し、課題提出まで3か月かかりましたが、2週間に1本のペースで課題をこなせるようになりました。特別研究は「死生観」をテーマに、終末期看護における看護師の死生観や看護のあり方、看護師が「死と向き合う」ことの重要性を追究しました。「死と向き合う」ことが具体的にどういうことなのか、今後も自分自身の研究テーマとして取り組むつもりです。スクーリングやゼミで出会った先生方や仲間のサポートに励まされ、無事2年間で修了できました。今でも仲間や先生と定期的にオンライン読書会を開催し、楽しく学び続けています。

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