島田 めぐみ教授
文化情報専攻
言語教育研究コース
令和7年度募集教員
- 担当科目(前期)
- 文化情報論特講
- 言語教育研究特講
- 日本語教育方法論特講
- 特別研究
- 担当科目(後期)
- 言語教育方法論特殊研究
- 特別研究指導
専門分野
日本語教育学,言語テスト,言語接触,ビジネス・コミュニケーション
特別研究の研究領域
日本語教育全般,社会言語学に関わるテーマについて幅広く対応する。具体的には,教育現場における教授や評価の方法の検討,教材分析,言語テスト,ビジネス・コミュニケーションに関する理論や実践研究,社会言語学的現象の検討,習得研究などが考えられる。
特別研究の指導及び研究上のポイント
研究には,適切な研究テーマを設定すること,研究を遂行するための方法に関する知識を持っていること,実際に行動する能力を持っていること,この3点が重要である。そのため,テーマの設定の仕方や研究・分析方法などについて学ぶ場を提供する。そして,それぞれ関心のあるテーマにおいて,これらのことを実践し,修士論文を執筆できるよう指導する。
特別研究の進め方
一年次は,まず,それぞれ関心のあるテーマについて先行研究をまとめ,自分の研究の位置付けを明確にすることから始める。また,同時に,研究方法(質的研究,量的研究,データ収集方法,データ分析方法など)について学び,適切な研究手法を選定し,研究計画を立てる。一年次後半には,データ収集をスタートさせる。二年次前半は,データ分析を行い,中間発表(10月中旬)を経て,論文を執筆する。
主な学歴
1985年3月 成蹊大学文学部文化学科卒業
1995年3月 東京学芸大学大学院教育学研究科国語教育専攻日本語教育講座修了(教育学修士)
2006年9月 名古屋大学大学院教育発達科学研究科心理社会行動科学講座博士課程修了(博士(心理学))
主な職歴
1995年4月 日本貿易振興会国際交流部 ビジネス日本語担当アドバイザー
1998年9月 東京学芸大学留学生センター 専任講師
2002年8月 東京学芸大学留学生センター 助教授
2007年4月 東京学芸大学留学生センター 准教授
2010年4月 東京学芸大学留学生センター 教授
2017年4月 日本大学大学院総合社会情報研究科 教授
主な著書
2008年 『日本語教師のためのExcelでできるテスト分析入門』スリーエーネットワーク(共著)
2011年 「第5章どう評価するか」遠藤織枝(編)『日本語教育を学ぶーその歴史から現場までー【第二版】』三修社(分担執筆)
2013年 「ハワイ日系人の日本語」『オセアニアの言語的世界』渓水社(分担執筆)
2017年 『日本語教育のためのはじめての統計分析』ひつじ書房(共著)
2020年 『新日本語教育を学ぶ−なぜ,なにを,どう教えるか』三修社(分担執筆)
2021年 『統計で転ばぬ先の杖』ひつじ書房(共著)
他
主な学術論文
1998年 「外国人ビジネス関係者の日本語使用―実態と企業からの要望―」(共著)『世界の日本語教育』 8
1999年 「アジア5都市の日系企業におけるビジネス日本語のニーズ」(共著)『日本語教育』103
2002年 「日本語ビジネス文書の評価─会社員と日本語教師への調査から─」(単著)『多摩留学生センター教育研究論集 』3
2003年 「日本語聴解テストにおける選択肢提示形式の影響」(単著)『日本語教育』119
2006年 「日本語聴解テストにおいて難易度に影響を与える要因」(単著)『日本語教育』129
2006年 「日本語Can-do-statementsを利用した言語行動記述の試み―日本語能力試験受験者を対象として―」(共著)『世界の日本語教育』16号
2009年 「中国語母語話者を対象とした日本語聴解テストにおける選択肢提示形式の影響」(共著)『世界の日本語教育』19号
2009年 「Can-do statementsを利用した教育機関相互の日本語科目の対応づけ」(共著)『日本語教育』141
2013年 「教育機関におけるCan-do statements自己評価の応用」(単著)『言語教育評価研究』3
2015年 「日本語学習支援のための認知診断テストの開発」(共著)『第二言語としての日本語の習得研究』18
2016年 「日本語文法認知診断テストの開発に関わる内容分析」(共著)『東アジア日本語教育・日本文化研究』19
2017年 「ハワイの共通語となった日本語語彙」(共著)『東アジア日本語教育・日本文化研究』20
2018年 「ハワイにおける借用語habut-の使用実態について−ハッシュタグ検索を用いて」(単著)『学芸国語国文学』50
2018年 「日本語聴解テスト予備試験結果の分析−認知診断テストの開発を目指して」(共著)『東アジア日本語教育・日本文化研究』22
2020年 「ハワイにおける借用語「kakuma」」(共著)『国語語彙史の研究』39
2020年 「日本語教育におけるCan-do statements研究の現状と課題」(単著)『日本大学大学院総合社会情報研究科紀要』21
2020年 「日本語聴解認知診断テストの開発を目指したアトリビュートとテストの分析」(共著)『日本言語テスト学会誌』23
2021年 「日本語聴解テストにおける学習者の解答過程 ―回顧的口頭報告のプロトコル分析―」(共著)『日本大学大学院総合社会情報研究科紀要』22
2021年 「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の日本語教育への適用可能性に関する基礎研究」(共著)『日本テスト学会誌』17
2022年 「高度外国人材に求められるオンライン業務スキルに関する実態調査−CEFR -CV2017に基づき開発したCan-do statementsを用いて−」(共著)『琉球大学国際教育センター紀要』6
2022年 「日本語教育におけるCEFRの適用を考える―漢字の扱いを中心に―」(単著)『第二言語としての日本語の習得研究』25
他