専任教員

Professor

保坂 敏子教授 文化情報専攻 言語教育研究コース

担当科目(前期)
文化情報論特講
言語教育学特講
言語教育工学特講
特別研究
担当科目(後期)
言語教育学特殊研究
特別研究指導

専門分野

日本語教育学,言語文化教育,教育工学,視聴覚教育

特別研究の研究領域

日本語教育・日本語学習者支援をめぐるテーマであれば,国内・海外を問わず,特定の教育現場や学習者に特化した問題等についてできるだけ幅広く対応する。また,日本語教育の方法論や,国語教育や他の外国語教育との比較など教育学的な研究だけでなく,言語調査など言語学的側面も可能な限り対応する。さらに,文化 を重視した言語教育,ICT を使った言語教育,自律的な言語学習をテーマとする場合,日本語以外の外国語の 教育でも対応する。

特別研究の指導及び研究上のポイント

それぞれの研究課題について,自律的に資料収集や論文作成に取り組むとともに,研究の計画,遂行,論文執筆 の過程で,サーバーゼミやゼミの掲示板を用いて段階的にお互いにコメントをし合う協働学習を実践する。教員の指導とゼミ同士の協働学習を基に,自身の研究内容の振り返りや論文の推敲を行って,論考を深めること。また,関連の学会や国際会議などの情報を共有するので,積極的に参加していただきたい。

特別研究の進め方

一年次は,前期に研究の進め方を学ぶと同時に,自分の研究テーマについて先行研究をレビューし,自分の 研究課題の位置づけを検討する。後期には,テーマを絞り込むと同時に,適切な研究の方法について検討し,研究計画を立て,データ収集を開始する。二年次は,前期にデータ収集を終了させ,分析・整理するとともに,論文の骨子を固める。後期の中間発表(10 月初旬)で発表した後,10月中に論文前半,11月中に後半を含む全体の第1稿を執筆する。ゼミ内で発表や質疑,指導教員の確認を受けて,論文を推敲し,最終稿を完成させる。

主な学歴

1982年 西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業
1988年 国立国語研究所日本語教育長期専門研修修了
1991年 国際基督教大学大学院教育学研究科博士前期課程
(教育方法学専攻視聴覚教育専修)修了(教育学修士)

主な職歴

1988年 文化外国語専門学校日本語科専任インストラクター
1989年 産能短期大学留学生別科非常勤講師
1991年 国際基督教大学教育研究所助手
1991年 慶應義塾大学日本語・日本文化教育センター非常勤講師
1992年 早稲田大学国際部(現日本語教育研究センター)非常勤講師
1997年 早稲田大学国際教育センター(現日本語教育研究センター)非常勤講師
2000年 フェリス女学院大学文学部非常勤講師
2004年 日本大学総合科学研究所助教授(研究所)
2006年 日本大学商学部 助教授(研究所)
2007年 日本大学総合科学研究所准教授(研究所)
2011年 日本大学大学院総合社会情報研究科兼担教員 准教授(研究所)
2014年 日本大学大学院総合社会情報研究科教授
2020年 学習院大学文学部非常勤講師

主な著書

2021年 『オンライン授業を考える 日本語教師のためのITCリテラシー』
2005年 『新版 日本語教育辞典』大修館書店(共著)
2008年 『海外の非母語話者日本語教師に特化した教育支援環境の調査と研究』WIT出版(共著)
2010年 『多言語によるe-learning日本語学習メディアを考える報告書』日本大学通信教育研究所(共著)
2014年 『映像作品を利用した日本語教育の体系化と授業デザインの研究』エーエスエス(共著)
ほか

主な学術論文

1991年 「外国語(日本語)の読解におけるメタ認知的技法の教授に関する実証的研究-アンダーラインの場合-」(単著)『教育研究』 34
1998年 「上級口頭表現能力養成方法の多様性 -コース設計基準を求めて-」(単著)『日本語と日本語教育』 26
2004年 「学習者同士のインターアクションにおける学びの実態」(共著)『小出記念日本語教育研究会論集』12
2008年 「海外の非母語話者日本語教師の教材使用状況に関する調査-非母語話者教師が求めるもの-」(共著) 『小出記念日本語教育研究会論集』16
2010年 「対話重視の映画・ドラマを使った日本語教育-多言語多文化学習者は何を学ぶか-」(単著)『2010世界日本語教育大会(2010ICJLE)論文集』
2012年 「多言語によるe-Learning日本語学習メディアに関する共同研究-専門科目を核としたe-Learning教材の試行と評価-」(共著)『東アジア日本語教育・日本文化研究』第15号
2013年 「日本語教育におけるCEFRの文脈化-短期交換留学プログラムの日本語参照枠として-』(単著)『複言語教育研究』第1号,NU-CEFR研究会
2013年  「映像作品を利用した日本語教育の体系化に向けて-海外における利用実態と教 師の意識から-」(共著)『2012年度 徳島大学国際センター紀要・年報』
2016年 「字幕翻訳で失われる要素-言語教育との関わりを考える-」(単著)『日本語と日本語教育』 44
2016年 「映画に埋め込まれた文化に対する認識-異なる文化背景の人々は何を「日本文化」と捉えるか-」(単著)『東アジア日本語教育・日本文化研究』 第19号
2018年 「文化翻訳が拓く異文化間コミュニケーション ―文学,メディア・アート,パフォーマンスにおける事例研究―」(共著)『日本大学大学院総合社会情報研究科紀要』 No.18
2018年 「映像作品における翻訳しにくい日本語 -日本語非母語話者の認識に関する調査から-」(単著) 『東アジア日本語教育・日本文化研究』 第20号
2019年 「日本映画の字幕における同化翻訳-『君の名は。』と『東京物語』の比較分析から-」(共著)『東アジア日本語教育・日本文化研究』 第21号
2019年 「日本語教育におけるデザイン研究のすすめ」(単著)『日本大学大学院総合社会情報研究科紀要』 No.20
2020年 「文化認識の多様性と多層性―映像作品から何を「日本文化」と捉えるか ―」(単著)『第5回スペン日本語教師会シンポジウム発表論文集』
2020年 「日本語聴解認知診断テストの開発を目指したアトリビュートとテストの分析」(共著)『日本言語テスト学会誌』23
2020年 「日本語教育における遠隔教育―オンライン授業のデザイン指針を探る―」(単著)『日本大学大学院総合社会情報研究科紀要』No.21
2022年 「オンライン遠隔日本語授業の背景とデザインの視点 ─ 同価値理論・プレゼンス理論の提案 ─」(単著)『小出記念日本語教育研究会論集』16
ほか

教員インタビュー

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