加藤 孝治教授
国際情報専攻
経営・経済コース
令和7年度募集教員
- 担当科目(前期)
- 国際情報論特講
- 人材マネジメント論特講
- ファミリービジネス論特講
- 特別研究
- 担当科目(後期)
- 流通経営論特殊研究
- 特別研究指導
専門分野
経営組織論・流通論・ファミリービジネス研究・食品産業研究・銀行研究
特別研究の研究領域
特別研究では,企業経営全般,特にファミリービジネスに係る研究指導をしてします。企業経営に関する研究では,企業行動(戦略,組織,マーケティングなど)の幅広い分野が研究領域です。また,ファミリービジネスに関連する分野に関する研究については,事業承継やファミリーガバナンスなどが対象となります。消費・生活関連産業(小売・食品・医療)や,流通産業(物流など)に関わる産業構造も取り上げます。また,地方創生に関して,企業行動からのアプローチに興味のある方に対する指導も行っています。
特別研究の指導及び研究上のポイント
企業活動やファミリービジネスに関する研究を行うにあたり,基本的な経営理論の理解は前提となります。科目履修を通じて,経営学の基本的な知識をマスターしてください。そのうえで実際にみなさんが感じている企業活動・企業経営における疑問・問題点,ファミリービジネスに関する問題意識に基づいて研究に取り組んでもらいます。研究の際には,自分の問題意識に基づき具体的な情報の収集し,その内容を理論化・モデル化することで一般化を図ります。また,ゼミ生相互の意見交換を活発にすることで,各自の研究目的を達成できるように指導します。
特別研究の進め方
特別研究では,テーマの絞り込みが最も重要です。最初にみなさんの持っている問題意識を解決するために,どのような切り口で,いつまでに何を考えるのが良いのかということを話し合い,テーマを絞り込んでスケジュールを作成します。アプローチの方法が決まったら,ゴールに向けて着実に研究に取り組んでいくのですが,その過程で,テーマの再設定,アプローチ方法の確認,研究に必要な情報収集,仮説作成などの問題に直面します。そのとき,教員からのアドバイスだけではなく,共に学ぶゼミ生同士の情報交換が有効です。コロナ禍の影響が続いていますが,ネットを活用することで,ゼミ生が集まるFace to Faceの場が提供されます。加藤ゼミとしては,対面ゼミや合宿の機会を設けて,仲間との多くのコミュニケーションの時間を作り一緒に研究が仕上がるように進めていきます。
主な学歴
昭和63年 京都大学経済学部経済学科卒業
平成21年 日本大学大学院総合社会情報研究科国際情報専攻 博士前期課程修了(国際情報)
平成24年 日本大学大学院総合社会情報研究科総合社会情報専攻 博士後期課程修了(総合社会文化)
主な職歴
昭和63年 株式会社日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入社(平成27年3月まで)
平成7年 同上 産業調査部(小売業界 調査担当)(平成12年11月まで)
平成12年 同上 営業第八部(小売大企業営業担当(平成19年10月まで)
平成19年 みずほコーポレート銀行 産業調査部次長(小売・食品業界など 調査担当)(平成25年3月まで)
平成25年 三井物産株式会社食品事業本部に出向(平成27年3月まで)
平成27年 目白大学経営学部経営学科 教授(平成31年3月まで)
平成31年 日本大学大学院総合社会情報研究科 教授
主な著書
『食品企業 2030年,その先へ 海外展開なくして成長なし』(共著)日本食糧新聞社令和4年(日本貿易学会奨励賞受賞)
『ファミリーガバナンス―スムーズな事業承継を実現するために―』(共著)中央経済社,令和2年(ファミリービジネス学会学会賞受賞)
『これからの銀行論』(共著)中央経済社,令和元年
『日本のファミリービジネス』(共著),中央経済社平成28年
『Next Marketを見据えた食品企業のグローバル戦略』(共著)ぎょうせい,平成27年
『ようこそ小売業の世界に-先人に学ぶ商いのこころ-』(共著)商業界,平成27年
『食品企業飛躍の鍵―グローバル化への挑戦―』(共著)ぎょうせい,平成24年
『食品企業のグローバル戦略―成長するアジアを拓く―』(共著)ぎょうせい,平成22年
主な学術論文
「日本の農林水産物・食品の輸出拡大に対するサプライチェーン上の課題に係る一考察」日本貿易学会研究論文 第12号,99-118頁,令和4年
「日本人の食品消費行動の変化と企業行動について―消費者アンケートに基づく一考察」日本大学大学院総合社会情報研究科紀要 第23巻 第3号,131-140頁,令和4年
「日本のファミリーガバナンスに関する一考察―ファミリービジネスの事業承継が地域活性化に与える影響―」(共著)日本大学大学院総合社会情報研究科紀要 第22号,25-36頁,令和3年
「日本の水産加工業の現状と成長戦略に係る一考察―グローバル展開するために求められる戦略対応を考える―」日本貿易学会研究論文 第10号,45-60頁,令和3年
「日本酒の輸出拡大に係る一考察~フランスワインのグローバリゼーションとの比較考察~」日仏経営学会誌 No37,14-30頁,令和2年
「小売チェーンによる物流コスト削減の取り組みに係る一考察~トライアル社に見る調達物流改善の実態~」日本物流学会学会誌 No.26,平成30年
「総合商社に期待される機能変化に関する考察―食品分野における事業展開の変化―」目白大学経営学研究,第15号,平成30年
“Japanese corporate governance structure review and ‘the logic of Ié”(共著)International Journal of Business and Globalisation, Vol.20 No.3, pp354-370,平成30年
「地域に根付いた経営資源の活用による地方創生モデルに関する考察-再春館製薬と霧島酒造が手掛ける地域活性化事例―」共著,日本物流学会学会誌No.24,87-94頁,平成28年
『タイの洪水後に生じた自動車業界のサプライチェーンの変化について』共著,日本物流学会学会誌No.21,127~134頁,平成25年
『東日本大震災によって顕在化した自動車業界が直面する課題』共著,日本物流学会学会誌No.20,45~52頁,平成24年
『わが国の小売ビジネスにおける持続的競争優位性の研究』博士論文,日本大学大学院,平成24年
『フランスの小売企業に関する一考察―ファミリービジネス的視点から―』日仏経営学会2010年度学会誌101~115頁,平成23年
『わが国小売業界が直面する事業承継に見るリスクマネジメント』日本リスクマネジメント学会2010年度学会誌176~186頁,平成22年(若手研究者・院生研究報告最優秀賞受賞)
『わが国小売業界におけるオーナー企業経営の現状と問題について~イトーヨーカ堂グループにおける実態分析』修士論文(日本大学大学院),平成21年
『アパレル小売業における事業システムとSCM』共著,日本物流学会学会誌No.15,49~56頁,平成19年
『SPA型小売チェーンにおけるグローバル事業システムのアーキテクチャ』 共著,日本貿易学会年報 JAFT44号71~80頁,平成19年
『小売業の国際調達ロジスティクス戦略』共著,日本物流学会学会誌No.14,173~180頁,平成18年(日本物流学会 学会賞 受賞)
『小売業のグローバル化と国際調達ネットワークの方向性』共著,日本貿易学会年報 JAFT43号76~86頁,平成18年(日本貿易学会 学会賞 受賞)
『海外企業の参入によるわが国小売企業への影響』日本貿易学会年報 JAFT43号279~285頁,平成18年