専門分野
認知心理学,社会心理学,色彩心理学
特別研究の研究領域
「人間の認知特性を踏まえた情報コミュニケーション」と,その応用として以下のような領域に関する研究課題を扱っています。(1)リスクコミュニケーション (2)犯罪予防 (3)消費者行動・商品選択 (4)食卓環境デザイン
特別研究の指導及び研究上のポイント
まずは大学院での目標や研究興味,現状の知識や技能について個別にヒアリングし,具体的な研究計画を自分で立案できるよう必要なサポートをしていきたいと思います。どのような研究課題を行う場合も,先行研究の収集,適切な心理学的研究法や統計解析の選択,論文執筆・プレゼンテーション作成スキルは不可欠ですので,これらのリサーチスキルの指導を中心に行います。また,可能な範囲で国内外の学会や研究集会への参加も奨励します。なお,実際に作業する上ではワープロ,表計算,プレゼンテーション,描画・画像編集などのソフトウェアを使用します。これらのソフトウェアの基礎的な操作は入学時までにできるようになっていることが望ましいです。
特別研究の進め方
受講者の学修環境に応じて,ネットワークや面談を活用しての指導を行います。また,夏期・春期休暇期間などを利用し,各自の研究に関する面談指導やグループ討論,プレゼンテーションなども適宜実施したいと考えています。具体的なスケジュールについては個別に相談の上検討します。
1年次前期:研究課題の候補立案。先行研究の収集・整理。研究方法の習得。
1年次後期:研究課題の決定。研究計画作成。倫理審査書類の実施。経過発表。
2年次前期:実験・調査の実施。データ解析。経過発表。
2年次後期:データに基づく考察と,必要に応じて追加のデータ取得。修士論文の執筆・提出。最終発表。
主な学歴
2002年 日本大学文理学部心理学科 卒業
2004年 日本大学大学院文学研究科心理学専攻 博士前期課程修了 修士 (心理学)
2007年 日本大学大学院文学研究科心理学専攻 博士後期課程修了 博士 (心理学)
主な職歴
2007年 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 ポスドク研究員
2010年 東京電機大学情報環境学部情報環境学科 助教
2011年 東京電機大学大学院情報環境学研究科 助教
2015年 東京電機大学情報環境学部情報環境学科 講師
2016年 日本大学危機管理学部危機管理学科 准教授
2020年 日本大学大学院総合社会情報研究科 准教授
主な著書
2018年『心理学のポテンシャル 社会心理学』サイエンス社 (分担執筆)
2019年『美しさと魅力の心理』ミネルヴァ書房 (分担執筆)
2019年『ポテンシャル心理学実験』サイエンス社 (分担執筆)
2020年『必読 官能評価士認定テキスト』霞出版社 (分担執筆)
主な学術論文
2018年 “Effects of perceived quality of container on water and snack intake and dyadic communication,” Food Quality and Preference, vol.64, pp.181-186. (共著)
2019年「SNSのプライバシー設定行動と社会的認知との関係についての調査研究」危機管理学研究, vol.3, pp.44-62. (単著)
2019年 “Addition of sauce enhances finger-snack intake among Japanese elderly people with dementia,” Clinical Interventions in Aging, vol.2019:14, pp.2031-2040. (共著)
2020年「デザイン研究アプローチを用いた中高生向け情報モラル教育の実践と改善」 危機管理学研究, vol.4, pp.254-276. (単著)
2020年「新型コロナウイルス感染拡大防止をめぐるカラーコミュニケーション」日本色彩学会誌, vol.44, no.6, pp.259-261. (共著)
2021年 “Effect of co-eating on unfamiliar food intake among Japanese young adults,” Food Quality and Preference, vol. 89, 104135. (共著)