専任教員

Professor

川嶋 正士教授 文化情報専攻 言語教育研究コース

担当科目
英語学特講
特別研究

専門分野

英語学,教育英文法,英文法史,英語教育史

特別研究の研究領域

英語学や英文法,もしくは,これらの英語教育への適用に関する研究であれば,幅広く対応する。国内外の教育英文法の変遷に関する通時な研究や,言語理論で示された知見の教育英文法への還元についての共時的な研究など研究領域に入る。

特別研究の指導及び研究上のポイント

研究ではfeasibilityとsustainabilityが鍵となる。前者は,自分のテーマについて知識や能力の点で実行性が担保されているか,後者は,2年間を通して継続的に研究でき,期間内に研究をまとめられるかを重視する。その上で,先行研究を深く広く調査し,波及効果のある新規な知見を示ことができるよう指導したい。

特別研究の進め方

各自が設定した研究テーマについて,先行研究や文献を調査研究し,多角的な視点から分析する。前期1年次において,大学院における研究の進め方について学修する中で,関心を抱く分野における先行研究を概観し,歴史的意義や,現代の視座からの問題点について考察する。2年次では,研究計画を推進する中で,第1稿を作成するにあたり,オンラインのミーティングを複数回行い,お互いの研究に関するコメントなどを通じ学びあい,研究を深化させる。これらのフィードバックをもとに研究を昇華させ,年内にゼミで論文の内容について発表し,そののち推敲する。最終的には指導教授による指導を受け,最終稿を提出する。在籍中は,様々な学会へ参加し,発表を行う機会も提供する。発表準備や学会でのフィードバックも研究に反映されたい。

主な学歴

1987年 上智大学外国語学部英語学科卒業
1985-1986 University of Massachusetts at Amherst, Visiting Scholar(国際ロータリー財団奨学生)
1989年 上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻博士前期課程修了(文学修士)
1992年 上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻博士後期課程中途退学
2006-2007年 City University of New York, the Graduate School, Visiting Professor(日本大学海外派遣(長期))
2023年 博士(文学)取得【専修大学(論文博士)】

主な職歴

1992年 山形県立米沢女子短期大学専任講師
1995年 日本大学工学部専任講師(現在は教授)
2022年 日本大学大学院社会情報研究科文化情報専攻兼担教授

主な著書

① 『「5文型」論考―Parallel Grammar Series, Part II の検証』朝日出版社 2015年(平成28年度国際文化表現学会賞)
② Kawashima, M., Kishimoto, H. & Moriyama, K. (eds.). Papers from the International Workshop on Secondary Predication 2021.神戸大学大学院人文学研究科言語学研究室,2022年

主な学術論文

① Kawashima, M., Den Dikken, M., Kishimoto, H. & Dékány, É. “On the proper forms of the predicate for Pedagogical English Grammar: a preliminary study, theoretical and historical.” Journal of Japan Society of Directories, 21, 48-57, 2023.
② 川嶋正士「明治期のSwinton大・小文典の流行と国産英文法書の統語分析に対する影響」『比較文化研究』147, 145-158, 2022.
③ 川嶋正士「斎藤秀三郎の英文法書に見られる統語分析の変遷」『日本情報ディレクトリ学会誌』20, 71-80, 2022.
④ 川嶋正士「19世紀英文法書に見られた統語分析の改善:Complementの事例」『異文化の諸相』41, 35-48, 2022.
⑤ 川嶋正士「「5文型」誕生以前の動詞4分類について」『比較文化研究』143. 105-119, 2021.
⑥ 川嶋正士「日本の英文法書における「補語」の初出について」『国際文化表現研究』17, 1-21, 2021.
⑦ 川嶋正士「日本におけるComplementの源流について:初出文献の研究」『日本情報ディレクトリ学会誌』19, 6-15, 2021.
⑧ 川嶋正士「『英文法汎論』(1917)までの動詞の5種記載に関する研究」『比較文化研究』 141, 1-13, 2020.
⑨ 川嶋正士「細江逸記の二元的文法観:その目的と問題点」『日本情報ディレクトリ学会誌』 18, 21-30, 2020.
⑩ 川嶋正士「19世紀英文法の統語分析の誕生と発展について―「5文型」の文の要素が完備するまで―」『比較文化研究』 138, 21-34, 2020.
⑪ 川嶋正士「文法用語 Complement の誕生とその統語的背景」『比較文化研究』 136, 207-219, 2019.
⑫ 川嶋正士「「5文型」の発展と普及に関する史的研究-1917-1946」『国際文化表現研究』 15, 10-19, 2019.
⑬ 川嶋正士「細江逸記の科学的文法観と「5文型」の経験的妥当性」『日本情報ディレクトリ学会誌』 17, 10-19, 2019.
⑭ 川嶋正士「明治末期英文法にみられる統語分析の発達―「5文型」の基盤構築過程」『比較文化研究』131, 57-68, 2019.
以上直近5年間

教員インタビュー

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