専門分野
20世紀イギリス文学,アングロ・アイリッシュ文学,ジェイムズ・ジョイス
特別研究の研究領域
20世紀イギリス文学, アングロ・アイリッシュ文学, 時には19世紀イギリス文学などが考えられる。
特別研究の指導及び研究上のポイント
英語文学研究の基本は英語の精読である。一週間で原書を一冊読了すること,3時間ほどかけて5,6行の英語をじっくり読むこと,両方とも重要である。したがって,1週間に1度オンラインで90分間の自主読書会をやります(履修者と教員の都合のよい時間帯)。作品に対する切り口も大切なので先行研究をなるべく多く紹介します。
特別研究の進め方
研究対象の作家と作品を決定し,その作品を精読すること。作品に対する切り口を定め,その切り口に関する先行研究を収集し,まとめること。先行研究がたどり着いた点から研究が始まります。論文執筆のこのようなプロセスを踏まえ,学生と相談しながら計画を立て,論文を執筆してもらいます。学生と頻繁に連絡を取りながら指導します。
指導・研究における特色、プロフィール
英文学研究は作品の解釈を議論する場を与えてくれます。読書とは何か,読者とは何かが再考されています。最新の研究のトレンドを念頭に置きながら,基本(精読)を大切にして,常に学生と連絡や対話をしながら指導をしていきます。
主な学歴
1994年3月 愛知大学文学部文学科卒業
1996年3月 日本大学大学院文学研究科英文学専攻博士前期課程修了(修士(文学))
1999年 3月 日本大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程満期退学
主な職歴
1999年4月 日本工業大学 講師
2001年4月 日本大学文理学部 講師
2001年4月 日本大学法学部 講師
2003年4月 日本大学通信教育部 専任講師
2007年4月 日本大学通信教育部 准教授
主な著書
2005年 『イギリス小説の探求』 大阪教育図書(共著)
2015年 『イギリス文学の悦び – 原公章先生古稀記念論文集』 大阪教育図書(共著)
主な学術論文
1999年 「Ulysses第9挿話の一考察 -自己言及の章として読む-(単著)『英文学論叢』 47
2000年 「Leopold Bloomの市民的側面について -市民と芸術家の視点から-」(単著)『英文学論叢』48
2001年 「A Study of Stephen Dedalus' Shakespeare Theory in the 'Scylla and Charybdis' Episode in Ulysses -His potentiality as an artist-」(単著)『英文学論叢 』49
2003年 「Dublinersにおける人物描写について」(単著)『桜文論叢』56
2004年 「The Real Charlotteに関する覚書」(単著)『研究紀要』15・16
2004年 「第3挿話におけるStephen Dedalusの記憶をめぐって -All days make their end-」(単著) Joycean Japan 15
2005年 「Joseph Sheridan Le FanuのThe House by the Churchyardについて -James Joyceとの関連から-」(単著)『研究紀要』18
2020年 「Ulysses(1922)第7挿話"Aeolus"の「見出し」について -テクスト,解釈,影響-」(単著)『研究紀要』33
2021年 「Ulysses(1922)第14挿話'Oxen of the Sun'における終結文体について ―'progression','development','evolution'を出発点として―」(単著)『研究紀要』34
2022年 「Ulysses(1922)第15挿話'Circe'における表現主義の影響とその効果」(単著)『研究紀要』35