専門分野
現象学を中心とする現代哲学。おもに存在論,他者論や心身問題。
特別研究の研究領域
哲学的な考察が要求される問題をテーマとし,西洋哲学(おもに20世紀以後の西洋現代哲学)の古典的な文献を題材とした研究が望ましい。
特別研究の指導及び研究上のポイント
テーマを選択した動機や問題意識を整理し,その研究にとってどのような文献への参照が必要となるか検討し,基本文献を選択することが必要となる。基本文献の適切な読解を踏まえ,それについて独自に解釈,批判・検討を加えてゆくことが具体的な作業となる。こうして,先行研究との比較・検討を通じて,そのテーマについて独自の見解を論理的に説得力ある仕方で提示できるように指導していく。
特別研究の進め方
インターネットでの指導・対話を基本とするが,適宜,状況に応じて面接等の機会を設けていく。
・1年次の夏休み前までを目途にテーマを決定し,必要な文献を検討,収集していく。
・1年次夏休み中にテーマと文献について研究計画を作成する。
・2年次前半を目途に研究計画の再確認を兼ねて中間報告を行う。
・進捗状況に応じ,適宜,対応を重ねていく。
主な学歴
1994年 北海道大学文学部卒業
2004年 中央大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻修了 哲学博士
主な職歴
2004年 中央大学文学部 非常勤講師(~2012年)
2005年 大妻女子大学社会情報学科 非常勤講師(~2006年)
2009年 中央大学理工学部 非常勤講師(~2013年)
2012年 日本大学法学部 助教
2015年 日本大学法学部 准教授
主な著書
2022年 『わからなさを生きる哲学』亜紀書房(単著)
2014年 『人間が人間でなくなるとき――フッサールの影を追え、とメルロ=ポンティは言った』亜紀書房(単著)
2008年 『フッサール――傍観者の十字路』白水社(単著)
ほか
主な学術論文
2019年「人間への問いと思索の祝祭 ――ハイデガー『芸術作品の根源』の根源をさぐって――」『桜文論叢』第99巻,日本大学法学部(単著)
2018年「「もっとも不気味なもの」としての人間に向けて ――存在と無のはざまで――」『桜文論叢』第97巻,日本大学法学部(単著)
2018年「技術と存在――ハイデガー「技術への問い」を問う――」『桜文論叢』第96巻,日本大学法学部(単著)
2014年 「「肉」から他者へ――メルロ=ポンティからフッサールへ」『桜文論叢』第87巻,日本大学法学部(単著)
2013年 「心身問題を蒸し返す」『人文研紀要』第77巻,中央大学人文科学研究所(単著)
2013年 「内在と原初の哲学――他者不在の背理について(フッサールのばあい)――」『桜文論叢』第85巻,日本大学法学部(単著)
ほか