専任教員

Professor

泉 龍太郎教授 人間科学専攻 医療・健康科学コース

担当科目(前期)
環境生理学特講
特別研究
担当科目(後期)
生命倫理特殊研究
健康科学特殊研究

専門分野

健康科学,内科・産業医学,宇宙航空環境医学,生命科学,人間工学

特別研究の研究領域

ヒトの健康の向上に関し,医療・福祉,産業保健衛生等,及び生命科学に関わる分野。例えば以下のような研究課題が考えられる。
1) 健康診断データに基づいた,健康度の判定 2) QOL向上のための工学的ツールの研究開発,社会制度の検討等 3) 職場や日常生活におけるストレス度の判定,及びその軽減策の検討 4) 医療に関連する各診療・治療ガイドラインの,実際の臨床応用に関わる問題点 5) 治療やリハビリに対する本人の認識と意欲,及びその治療効果との関連 6) 医療・介護現場における各種の手技のリスク・アセスメント,その対策と優先順位の考え方 7) 中長期休職者が職場復帰する際の問題点と,その対応策の検討(身体・精神疾患の両者) 8) 長期宇宙滞在等の極限環境における心身の問題点とその対策法の検討 9)生体・細胞の形態・恒常性維持に関わる物理化学的法則の検討

特別研究の指導及び研究上のポイント

どのような研究課題を設定するにしても,人体の生理・生化学の基礎知識を踏まえることが重要です。医療分野では各種の診療に関し,ガイドラインが提唱されていますが,その基となっている研究・文献まで遡って考察することも求められます。臨床で現場を経験された方は,その時の体験や疑問に感じたことを出発点にすると良いと思います。ヒトを対象とした研究では倫理審査が必要となる場合がありますが,かなりの時間と労力を要するので,早めの準備が必要です。

特別研究の進め方

基本的にはネットワークによる対話を活用しますが,夏期・冬期・春期休暇を利用して面接指導も実施します。また,夏期の早い時期に2泊3日のゼミ合宿を行い,研究発表を実施すると同時に,ゼミ生間の親睦を深める予定です。計画の詳細は以下のとおりです。

1年次 (前半):具体的な自分の研究テーマ・方法の決定と,研究方法についての学修。同時に,関連文献の収集。
1年次 (夏期):ゼミ合宿への参加,可能な範囲で研究計画の発表を行う。
1年次 (後半):論文作成に必要な実験・調査計画を作成。実験・調査などのデータ収集の開始。統計的分析方法の学修。
2年次 (前半):研究テーマと研究進捗状況の再確認(計画の一部修正も可)。2年次(夏期):ゼミ合宿で中間発表を行う。
2年次 (後半):データの分析。論文執筆。草稿のチェック,最終稿作成,修士論文の提出。

主な学歴

1985年 九州大学医学部卒業
1992年 九州大学大学院医学系研究科博士課程内科学専攻修了 医学博士

主な職歴

1985年 九州大学医学部附属病院 内科研修医
1992年 創価大学 生命科学研究所 助手
1993年 (財)宇宙環境利用推進センター 研究員
1998年 宇宙開発事業団 宇宙環境利用研究センター 研究員
2003年 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 客員教授(~2009年)
2003年 宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部 (副)主任研究員
2009年 日本原子力研究開発機構 大洗研究開発センター 専属産業医
2012年 宇宙航空研究開発機構 招聘研究員
2013年 日本大学大学院総合社会情報研究科 教授

主な著書

1998年 『宇宙医学・生理学』社会保険出版社(共著)
2000年 『21世紀に期待される技術~その将来展望 第3巻 医療・健康,高齢化社会への対応技術』
日本ビジネスレポート社 (単著)
2006年 『宇宙環境利用と人類の将来(Ⅰ)-いきものの星・地球-』宇宙航空研究開発機構 (共著)
ほか

主な学術論文

2004年『Gの感覚』体育の科学, vol.54, 546 (単著)
2004年『STS-107ラットサンプルシェア研究』日本マイクログラビティ応用学会誌, vol.21, 26 (共著)
2009年“Development of basic technologies for drop-tower experiments on vertebrates” Biol. Sci. Space.
vol.23, 85 (共著)
2009年『日本における宇宙医学研究の現状とJAXA宇宙医学生物学研究室の取り組み』
日本マイクログラビティ応用学会誌, vol.26, 269 (共著)
ほか

教員インタビュー

PAGE TO TOP