インタビュー

Interview

種ケ嶋 尚志教授 人間科学専攻 スポーツ科学コース

先生の経歴について教えてください。

大学生のときに,自分の問題と向き合いたいとの思いからカウンセリングを受けたことで,心理学に興味を持つようになりました。臨床心理学は社会人になってから学び,ずっと関わってきたスポーツの分野と臨床心理学を絡めた形で研究テーマが決まっていきました。大学で講師の仕事をするかたわら,心療内科や児童相談所ではカウンセラーや心理判定員として,幼稚園、小学校や中学校などではスクールカウンセラーとして、スポーツでは日本オリンピック委員会医・科学スタッフ(スポーツカウンセラー)として臨床経験を積んできました。臨床現場で実際の児童や患者さん、アスリートと接する体験は臨床家として貴重だっただけでなく,研究者としての奥行きも与えてもらったと感じています。なぜなら臨床心理士として問題行動やある症状に悩む人たちの支援を行ううちに,心理学の面白さ,奥深さにより目覚めていったような気がしていますし,臨床経験で得た洞察などが研究にも活かされていると思うからです。そうした中で,心理学は人がよりよく生きるために不可欠なツールの一つではないかと考えるようになりました。というのも,過去の心理学の実験などから得られた理論を使って考えてみると,一見不可解にも思える人の行動にもきちんと理由があることが分かってきたからです。ですから,学生には心理学の面白さ知ってほしいと思いますし,その知識をよりよく生きる手段のヒントにして欲しいと願っています。学生たちに心理学の楽しさと有用性を分かりやすく伝えるにはどうしたら良いのか,それが今のわたしの最大の課題となっています。

趣味、休日の過ごし方は?

休日にも学会や研修などで仕事のことも多いですが,時間ができたときには映画を観に行ったり,子どもたちと遊んだりしています。息子二人なので,体を張った闘いごっこの相手をさせられることが多いです。また,心理学やメンタルヘルスに関連する番組を録画してあるので,それをまとめて見たりしています。

志望者に向けて、一言お願いします

心理学に興味を持つ人の中には,自分自身の問題に取り組みたいと考えている人がいます。
悩んでいて苦しいので,心理学が何か手がかりをくれるのではないかと期待していることもあるでしょう。わたしもそんな一人でした。心理学を学ぶことは自分や人を理解するうえで役立つこともあります。ただ,大切なのはその理論や知識を得た上で,危機に直面した時に、どのように対峙するのかではないでしょうか。心理学は使いようによっては人を豊かにしてくれます。研究を行うときは,誰かの人生を想像し,その人たちが少しでもストレスを溜め込まずに済むように,少しでも笑顔の多く幸せな日々を送れるようにするにはどうしたらよいのか,ということを考えながら「誰のための研究か」を忘れずに取り組んでほしいと思います。「よりよく生きるための心理学」を一緒に楽しく学んでいきましょう!

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