研究科長より

Greeting

変動の時代に応える、知と視野の深化を目指して

近年のグローバル化や高度情報化社会の進展は、教育・学習の在り方にも大きな変化をもたらしています。新たな技術の習得や知的探究の継続が強く求められるとともに、ICTを活用した遠隔教育など、多様な学びのかたちが広がりを見せています。

こうした時代の要請をいち早く捉え、日本大学は1999年、日本初の通信制大学院として「総合社会情報研究科」を設立しました。本学通信教育の長年にわたる教育的蓄積を礎とし、情報メディアを駆使した教育を実践する本研究科は、従来の通信制大学院とは一線を画す、21世紀型の学びの場としてスタートしました。

2018年には市ヶ谷へ校舎を移転し、翌2019年には通信教育部と統合。以来、ICTを活用した先進的な教育手法を取り入れながら、社会人を中心とした多様な学習者に開かれた大学院として発展を続けています。

本研究科では、国際情報、文化情報、人間科学の3専攻を設け、現代社会の課題に向き合うための高度で専門的な知識と分析力、そして創造的な視野を育成します。各専攻には、学術的かつ実践的な研究を支える幅広いカリキュラムが整備されており、社会人としての生活と両立しながら、2年または3年での学位取得を目指すことができます。

私たちが生きるこの21世紀は、グローバル化や情報化の加速だけでなく、気候変動やポスト・パンデミック時代の社会構造の変容など、複雑で予測困難な課題に満ちています。こうした時代にあって、自らの意志で学び続ける力は、かけがえのない武器となるはずです。本研究科での学びが、皆さんの人生における新たな可能性を切り拓くきっかけとなることを、心より願っております。

変化の激しい現代において、深い教養、多角的な視野、多様な価値観に裏打ちされた知的創発の重要性はこれまで以上に増しています。再学習や生涯学習の場として、また新たな知的挑戦の場として、総合社会情報研究科は皆さんの学びを力強く後押しします。

知的探究心と学位取得への意欲をもって、本研究科の扉を叩いてくださることを、心よりお待ちしております。

日本大学大学院総合社会情報研究科長

陸 亦群

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