公開時期調整中教授
人間科学専攻
心理学コース
令和8年度募集教員
- 担当科目(前期)
- 特別研究
- 担当科目(後期)
- 特別研究指導
専門分野
老年臨床心理学(認知症・家族介護者)
特別研究の研究領域
高齢者にかかわる諸課題を中心に、心理学研究法を用いて研究します。研究手法としては、質問紙調査、フィールドにおける介入をもとにした量的研究を中心に指導します。
1 認知症や介護家族に関するテーマ(高齢者、家族介護者の心理過程と効果的な心理支援法、職員との関係性など)
2 対人援助職に関するテーマ(ケアや支援の質と援助者のメンタルヘルス、共感性など)
3 福祉施設に関するテーマ(リーダーシップ、人材育成、組織支援法など)
4 面接技法・支援技法に関するテーマ(マイクロカウンセリング、認知症ケア技術など)
特別研究の指導及び研究上のポイント
最初に学生が取り組みたい課題やテーマについて、心理学の枠組みでどのようにアプローチできるのかを検討し、テーマに関連する先行研究を集め、読み込みます。身近なテーマに取り組むためには、それをどれだけ「心理学の研究テーマ」に落とし込むことができるかが重要です。学生が取り組みたいテーマを、心理学的な研究テーマまで昇華させられるように、対話を重ねて指導していきます。このような対話の積み重ねが、批判的思考や根拠を持った主張のトレーニングにもなると考えています。
特別研究の進め方
1年次は、自分の研究テーマを心理学的に再定義し、関連する先行研究を幅広く集めて理解し、そのテーマについてすでに明らかになっていること、明らかになっていないこと、課題を整理していきます。後期には研究計画書を完成させて、仮説や具体的な研究プロトコルを決めていきます。2年次は計画に沿ってデータを収集し、データ分析の結果に基づいて論文執筆を進めます。
指導・研究における特色、プロフィール
私の研究テーマの1つである認知症やその家族への支援は、一見、心理学とは結び付かないかもしれません。しかし認知機能に障害を持つ高齢者を我々がどのように理解するのか、彼らを社会的に排除してきた歴史には人のどのような心理に基づいたものなのかを検討することは、社会的にも意義のある心理学的研究テーマです。同様に、学生の興味を学術研究に昇華できるよう、対話やディスカッションを通して指導します。
主な学歴
日本大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程 博士(心理学)
主な職歴
日本学術振興会特別研究員、日本大学文理学部心理学科助教 聖徳大学心理・福祉学部心理学科准教授、教授を経て現職。
主な著書
公開時期調整中
主な学術論文
公開時期調整中