サイバーゼミが支えに
国際情報専攻 森本 真紀子



 思えば2年前、この大学院を選んだ最大の理由が、サイバーゼミの存在でした。そしてそれは、論文に取り組む上でも3つの点で大きな力となりました。

1.サイバーゼミの発表で考えを整理
 定期的に発表の機会が訪れるサイバーゼミ。それまで漫然と調べていたことを、パワーポイントで発表します。パワーポイントのよい点は、考えていることを箇条書きで整理できることです。しかし、パワーポイントという形になると、まとまった気になってしまうのも欠点です。論文の追い込みでは、文章できちんと表現することが大変な作業であることを痛感しました。論文の構成によって異なりますが、複数のリポートを書いて組み立てるつもりで、気負いすぎずに少しずつ書きためることをお勧めします。

2.同期や先輩の意見・アドバイスを聞く
 同期には、大学の講師で研究がすでに進んでいる方、同じ分野の仕事をしながら研究に取り組む方など様々、テーマも十人十色です。そうした方々に向けた発表から学ぶことが多くありました。自分の研究のどこに関心があるのか。何が足りないのか、疑問があるのか。うまく説明できているのか。役にたったのは、具体的な質問やアドバイスだけではありません。一時期、資料の分析に埋没し、研究をした気に陥っていました。「この研究は最終的にどこに着地するのか」という冷静な質問は、研究のテーマを見つめなおす機会になりました。

3.同期や先輩方の存在を支えに
 ゼミ科目のリポートが進まない、研究が進まない、大学院とは関係ないけれども仕事も進まない。ゼミに出て先生や同期に合わせる顔がない…そんな「一人で蛸壺」状態がたびたびありました。しかし、とにかくゼミに出ることで、大学院に通っている自覚を思い起こし、喝を入れることができました。自分の中途半端な研究でも、真剣に聞き、よくしようとアドバイスをしてくれる人がいる、その人たちの顔がサイバーゼミでは見えるということが大きな支えでした。

 通信制だと孤立するのではないか、最後まで続けられるか。2年前に大学院を受ける際に心配していたことは、サイバーゼミによって回避できたといっても過言ではありません。これから研究に取り掛かられる方も、行き詰ったら、ゼミに参加してみてください。必ず知恵と勇気がもらえることと思います。



 
       
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