書いては消し、書いては消し…
国際情報専攻 高村 陽一



 修士論文提出締切日の前日…すなわち、宅配便で大学院事務課に送付するべきギリギリの当日に、修士論文を完成させることが出来た。家を出ねばならない10分前のことであった。焦りと不安を感じながら時計と睨めっこしていただけに、終えた時の安堵感、そして込み上げてきた反省点の数々は、これからもずっと忘れることはないだろう。
 入学後、仕事上の環境変化、資格や免許取得、それまで持っていた資格の更新勉強などの必要に駆られ、1つが終わればまた1つと、レポートや修士論文準備など全てが後手に回ってしまった。まさに自転車操業状態であった。特に修士論文のテーマ選定やその構想においては、入学時に抱いていた自身の考えや内容に固執してしまい、後手に回ってしまったことと併せ、最終的にテーマを決定したのは2年目の冬になっていた。ここから構成や資料収集をやり直し、提出に至るまで悪戦苦闘の日々であった。端的に言ってしまえば、この状況を作り出した自分自身が悪いのであるが、提出にこぎ着けるまでに参考になったことを、簡単に書かせて頂きたいと思う。
 まず、諸先輩方が書かれている修士論文奮闘記を隅から隅まで読むことであった。これによって、自身が何をすべきなのか掴めてくる。また修士論文を手がけている途中に、手を焼くことや不明な点が生じても、大抵のヒントを貰うことが出来た。その上で、図書館のレファレンスや郵送による文献複写サービスの活用、インターネットによる情報検索や文献購入などによって、自身のテーマに関連する資料を幅広く集める。それが出来たら、どんどん書くことである。書いては消し、書いては消し…この繰り返しでも気にせず、書き進めることである。そして、書き上げることが出来たら、頭をリセットするために、時間を空けて校正に取り掛かる。その際には、声を出して読み直すことが有用であった。落ち着くことにより、誤字や脱字の見直し、そして新たな発見に繋がり易くなるからである。これを繰り返すことによって、納得出来るものに仕上がっていくと思う。無事提出が出来たら、あとはドキドキしながら面接試問を待つだけです…(汗)。
 最後に、ご迷惑をおかけした近藤大博先生やゼミの方々、そして、入学への後押しをしてくれ、その後も応援してくれた上司など、関係する方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。



 
       
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