山あり、谷あり、そして友得たり!
人間科学専攻 内川 久美子



 私の大学院生活は、山あり、谷あり、谷あり・・であった。
 入学できたことを山と考えると、入学後は自分自身の勉強不足がすぐに露呈して、予想以上の谷の連続であった。
 本来、好きなテーマで研究をするのであるから、研究自体は楽しいはずである。つまり山である。
 ところが好きな研究であっても、研究論文にまとめるとなると簡単には山とはいかなかった。
 アンケート調査にしても、考えていた以上に被験者が少なかったり、なかなか調査が前に進まない。次々に想定外のことがたくさん起こる。時間も迫ってくる。
 谷から谷へと渡り歩いていくような、どんよりした気持ちにもなった。
 しかし、今、晴れ晴れした気持ちで、この奮戦記に向かうことが出来る幸せは、まさに山に登った爽やかな気持ちと同じである。
 指導下さった眞邉先生はじめ、大学院の先生方、また、ゼミの仲間がいたから辿り着くことができた山であり、心から感謝の気持ちを伝えたい。
 人生の折り返し地点に近づいて、生涯付き合えるような友と出会えるような機会は少ないだろう。谷が長かった分、友との絆は深まった。
 感謝の山は、友という宝に出会えた山でもあった。
 人生、山あり、谷あり、そして友得たり!である。



 
       
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