デトロイトからの便り(5)-2 ―経営研究会と恩師五十嵐教授の近況報告―

                       国際情報専攻 6期生・修了 森田 喜芳


(2008年2月1日・記)

 最近の経営研究会の活動状況と顧問をされている五十嵐先生の近況をご連絡致します。

1.国際情報学部・経営研究会
 小生が2004年、本校「国際情報学部五十嵐ゼミ」に入学したその日より、同期の8人のメンバー全員と一緒に「経営研究会」に入会しました。それ以来、経営研究会のメンバーとなり、小生は昨年より会長代行を務めております。近年は毎年、メンバーも増加し今年初めには100名の大台を超えるのではないかと期待しております。今後もさらなるメンバーの増加と、経営研究会の活動を活発に行っていきたいと考えております。
 今後の活動予定として、「@日大OB会に経営研究会として登録して、A年次総会において内外講師を呼んで講演会を行いその後パーテイを持つ、B会員からニュースを集めてニュース・レターを年2〜3回メール発行する」などを考えております。

2.再度、五十嵐教授の誕生:「英国ウェールズ大学経営大学院(日本校)」
 10月5日は小生の誕生日である。その日(2007年10月5日)は、デトロイトにて翌週からの日本と上海へ出張の準備をしているところであった。Eメールも整理しようとして開いたところ、小生の誕生日に素晴らしいプレゼントのニュースが飛び込んできた。その内容は、五十嵐雅郎先生の「英国ウェールズ大学経営大学院、(日本校)」教授内定の知らせであった。科目はコーポレート・フアイナンスで08年度より教鞭をとられるとのこと、さっそく小生よりお祝いのメールを送る。小生の記憶では、五十嵐教授は2006年の我々の修了時に日大大学院を定年退職になった。現在も非常勤講師として日本大学院で教えられているが、再度「教授」として教壇に立つとの話は大変素晴らしい。このニュースに感激した。
 しかし、どこかで聞いた学校の名前だなー!としばらく考えてみたら、なんと小生がデトロイトへ転勤する前にいたビル(新宿野村ビル)3階にある学校であることを思い出した。小生の働いていたオフィスは31階にあったが、ときどき歯医者や内科診療所のある5階行く時に停まった記憶がある。また実を言えば本校に入学する前に一度、この学校に(英国ウェールズ大学 経営大学院(日本校))に寄って入学案内書をもらったことを思い出した。ただ、転勤を控えていたこともあり、大学院進学を決しかねていた。転勤などがなければ、ひょっとしたら、小生は今頃、英国ウェールズ大学経営大学院(日本校)の修了生になっていたかもしれない。
 人生とは分からないものである。やはり、筋書きのないドラマなのだろうか?

3.五十嵐雅郎 著『基礎から学ぶ お金のため方 増やし方』
 11月6日に日本の自宅に戻るとI・Pジャパン社の封筒が届いていた。この日は小生は上海の出張から日本に帰ってきたのである。早速、開封してみるとなんと上記の本が1冊出てきた。五十嵐教授が上梓されたものであり、出版社より小生に進呈する旨のメッセージ付きであった。翌日、Eメールにて、御礼ともども、小生の知人にも読んでもらおうと考えて10冊購入するべくオーダーした。出版社からは3日後の11月9日にオーダーした本が自宅に届いた(素早い対応であると感心した!)。年末年始にこの本を以前勤めていた会社のOB会やクラス会の忘年会&新年会で親しい友人たちに配ろうと考えていた。小生としては、かなり自慢できる書物であり、07年の忘年会&08年新年会のスピーチの内容はこの戴いた本のおかげで決定した。スピーチや本を配ることは、スケジュールの関係で新年会となってしまったが、いずれにしても、かなりレベルの高い話題性のあるスピーチになって、友人からもさらなる詳細情報を求められたりした。
 本の内容、詳細目次は以下の通りである。

 序章:株式投資に失敗しないために
 第1章:お金の果たす役割を理解しよう
 第2章:金融自由化の中での銀行再編
 第3章:投資の時代で加熱する証券・銀行間競争
 第4章:株式投資で成功する法
 第5章:経済環境変化に対応する金融資産運用
 タイトル:基礎から学ぶ お金のため方 増やし方
 著者:五十嵐雅郎
 本の総ページ数:166ページ
 発行所:株式会社 イワキ・プランニング・ジャパン
 発行日:平成19年10月20日
 定価:¥2,200(税込み)

 なお、参考のために以下は本書の「はじめに」の抜粋である。 “これまではわが国の教育に「お金の貯め方、使い方といった金融教育」は全くありませんでした。これまで「金融教育は、家庭内で行うから学校で教える必要ない」と考えられていたのです…「お金のため方、増やし方」については、「預貯金」の時代は既に終り、「株式、債券、その他金融商品」の時代になっているだけに、「投資」の仕方を覚える必要があります。それには、まず私たち自身ががんばって勉強しなくてはなりません。これまで忙しくて時間的余裕はなかった。などとコボす前に、この入門書で学習してください…みなさんが、本書をよく読んで実践し、投資の成功につなげていただきたく存じます。”
 ほぼ1年前になるであろうか? 五十嵐教授より、今まで教えていた内容などをまとめて、本を出す計画をしている!とのお話を伺い、原稿の一部も見せて戴いた。また、昨年の夏のスクーリングでは、その内容もテキストとして紹介されていた。五十嵐教授からは本が出来上がったら送るからね、とその時は気軽に気楽におっしゃっていただいたことが実現したのである。70歳以上にしての快挙である! 驚いた! その頭脳と情熱&気力に脱帽した。小生も同じ年齢になったらその頭脳と情熱&気力があるだろうか! 現時点ではちょっと自信がないが、良いお手本ができたので、頑張ってみたいと考えている。今年の経営研究会の総会で五十嵐教授にお会いして、記念に五十嵐教授の自筆サインを戴いた。この本は、小生の一生モノの宝物として保管しておくつもりである。すばらしい贈り物を与えられたと、感謝感激である。これも、日本大学院国際情報学部を修了させて頂いたお蔭であると、あらためて感じた。感慨深いものがある。



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