レポートの原動力

人間科学専攻 中村 哲也


 通信制大学院という言葉に誘われて気軽な気持ちで入学。月に1回ぐらい自己研鑽という口実のもとに東京に行って、ついでに美味しいもの食べて・・・なんて思っていました。そんな甘い生活が打ち砕かれたのが、1年生の前期レポート提出1ヶ月前。「そろそろレポート始めないとなぁ」と思って、レポート提出期限までの日数をレポート提出本数で割ってみたら、電卓には気を失いそうな数字が表示されていました。「このレポートを終わらせるためには他にストレスがあってはいけない」という勝手な判断のもと、毎日コンビニで大量のお菓子を購入し、お菓子を食べながらレポートに励む日々が続きました。きっと、コンビニの店員さんには大家族だと思われていたことでしょう。お菓子の成果もあってか、無事に提出期限前に全てを出し終えることができましたが、同時に体重増加というおまけまでついてきました。
 「後期こそはコツコツと頑張るぞ!」という誓いを立てたものの、記憶障害かと思うくらいにそんな誓いはすっかり忘れてしまい、また1ヶ月前に電卓を弾いて気を失いそうに。後期もお菓子の力を借りて無事に乗り切りましたが、体重計に乗ったら5キロも太っていることが判明し、また気を失いそうになってしまいました(2年生の修士論文の作成のときにも何度か気を失いかけましたが)。
 お菓子の力を借りてレポートを書き上げたということは冗談にしても、仕事をしながらという状況で無事に大学院を修了できたのは、ゼミの同級生同士で連絡し合っていたことが大きかったのかなと思います。通信制というシステムでは、自宅において一人で頑張らなければいけないということが挫折の要因として大きいように思います。ゼミの同級生同士で連絡を取り合って励ましあうことで、何とか最後までこられたような気がしています。最後に、追い込まれたときにしかラストスパートしない私達を寛容に指導していただいた眞邉先生、同級生の皆さん、ゼミの方々に感謝いたします。
 今度は増えた体重を戻すべく断食道場にでも行こうかなと計画しています。


 
       
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