人生最大のカルチャースクール

人間科学専攻 神山 恵美


 ちょうど2年前、仕事を続けながら大学院にも通える当大学院を見つけたことから私の学生生活が始まりました。大学時代は、進学希望でしたが家庭の都合で就職しなくてはならず、就職して落ち着いたらいつかは大学院で勉強したいと漠然と考えていました。
 沖縄からの参加であるため、交通面での不安はありましたが、滅多に東京に行くことがないので旅行気分でゼミに参加できるかなとかなり軽い気持ちだったのを覚えています。
 大学院入って、皆さんには当たり前かもしれませんが初体験がたくさんありました。時々迷いますが、おかげさまで何とか電車に乗れるようになりました。また、春はハラハラと散る桜を生まれて初めて見て感動し、夏はゼミ旅行で縄文杉を見に屋久島へ、秋は紅葉で街並みが茶色に変わり、冬は風の冷たさを知り、巡る四季の中で長いようで短いような2年間だったと思います。
 レポート提出時期は、仕事を終えた夕方や週末は図書館に引きこもって、時間が経つと集中力が続かず、歯がゆさを感じることがしばしばでした。メールのやりとり等、ゼミ生同士で励ましあえたことが、自分は一人ではなく同じように頑張っている方がいるという起爆剤にもなりました。在学中に転勤、引越しがあり、新しい職場や新しい住環境に慣れず体調が悪かった時期もあり苦しかったけど、今思うとサイバーゼミの発表やレポート作成が気分転換の一つになっていたのかもしれません。
 カルチャースクールが好きで、これまでいろいろな習い事に手を出しては中断してばかりでした。でも、大学院は何とか投げ出さずに修了できました。大学院自体も私にとっては、人生最大のカルチャースクールなのでしょうか。 在学中の充実した時間と入学しなければ会うことのなかった先生はじめ、ゼミ生との出会いは何事にもかえられないものになりました。感謝です。

本当にありがとうございました。


 
       
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