Meet the deadlineと貼紙して

国際情報専攻 長谷雄 陽一


 1年生の終わり頃のサイバーゼミで近藤大博先生が「2年になったら決められた期限にきちっと物事に対応するようにしなさい」と言われたのをよく覚えています。「時間管理」「スケジュール管理」「Meet the deadline」ですね。頭ではわかってはいるのですが、これが難しい。これほど難しいことが他にあるでしょうか。とりあえず怠惰な自分は、パソコンに「Meet the deadline」と貼紙をしました。今でもそれは渋い輝きを放ちながら残っています。これは学生生活だけでなく会社生活でも大事すぎるほど大事なことで一生剥がさないでいようと秘かに思っています。
 さて、1年次ですが、5科目はきちっと期限を守り、リポート提出した方がよいと思います。自分の場合、内容には目をつむり期限だけは守ったのでなんとかセーフでした。ただよせばいいのに「英文原書購読」という非常にアカデミックな科目をとってしまい、分厚い英語の本が送られて来た時はめまいがしたのを覚えています。
 2年次はそうすると1科目だけでよいわけですが、ここでもよせばいいのに3科目も届けてしまいました。なぜなら自分は、仕事柄よく飛行機に乗るのですが、積んでるエンジンは2つとのこと。2つとも不具合だったら真っ逆さまです。ここは予備的に3つとっておこうなどと無謀な挙に出てしまいました。ここでも「Meet the deadline」でなんとか提出しましたが、2つで いいのかなと思います。余裕のある方は勉強されたほうがいいのですが。
 飛行機の話が出たついでに、こともあろうに修論を書く年に12回も海外出張が重なってしまいました。行きはそれなりの使命がありますので仕事関係、帰りの飛行機で勉強関係の本を読むようにしましたが、ふらふらな読書だったように思います。
 最後にまじめな話です。実は同ゼミのご年配の女性の方が、在学中に大変残念なことですがお亡くなりになりました。その方がサイバーゼミの時に「長谷雄さんの研究を楽しみにしてる」と言ってくれました。それを時々思い出し、自分なりに期限を守ろうとしました。この場をお借りし、改めてお礼を申し上げ、ご冥福をお祈りする次第です。


 
      
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