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国際情報専攻 並木 有史


 修士課程に入学したのは、28歳でした。会社生活に対する不満もなく、漠然と時間だけが過ぎ去った。当時の私は30歳を前に将来の選択肢を広げるために、大学院で専門知識を身につけたいと思い、大学院選びの情報誌や学校説明会など積極的に参加していました。私の大学院選びの条件は、会社生活をしながら学ぶことでした。私が参加した学校説明会のとき、本大学院ではネット上でゼミに参加しながら情報交換や活発な議論ができると伺いました。私は日本大学文理学部哲学科を卒業し、中学・高校も日本大学の付属校出身でしたので迷わず母校日本大学の大学院と決めました。
 私の修士論文作成が参考になるかわかりませんが、修士論文を作成するために大切なことは、@テーマの選定、A資料集め、B内容構成です。できるだけ早い段階でこれらの作業をこなせると良いです。
テーマの選定に関して、乾先生から広範囲に及ぶテーマでなく、内容を明確に絞り込むよう御指導を頂きました。入学当初の早い段階でテーマが決められたことが、学校生活のうえでプラスになりました。
 資料集めに関して、日比谷図書館に頻繁に通いました。一方、テーマに即したタイムリーな内容を随時把握しなければならないと考え、日本経済新聞の必要箇所を会社のお昼休みを利用しながら資料整理をしました。資料探しは図書館・新聞などだけでなく、インターネットの活用もお勧めです。修論を書きはじめてからも資料が必要となりますが、絶対に妥協せず資料を集めることが肝心です。
 内容構成に関して、近藤先生から着眼点を整理するため、「パワーポイント」を作成するよう御指導を頂きました。パワーポイントを作成した結果、修論を作成するうえでスランプに陥らず、順調に作成できました。また、1年目のレポート作成で近藤先生に徹底的に文章の書き方を鍛えられたことも非常に役立ちました。
 修論を作成するとき心掛けたことは、「気分転換」と「集中」です。仕事が終わり帰宅すると机に向かう気力がなくなります。そんなとき私は、会社の独身寮の周りを散歩しました。勉強は、毎日同じ時間からはじめるよう心掛けました。肝心なことは、「今しか勉強する時間がない」と思い、集中力を高めることでした。
 修士論文を書き終え、色々な意味で犠牲にしたことがありました。学費捻出のために、タバコをやめ、Yシャツは手洗い&アイロン掛けをしました。週末はほとんど図書館に通い、資料整理と修論作成をしました。私の唯一の楽しみと言えば、ホテルの喫茶店でお茶をすることでした。週末の天気の良い公園を同年代の人間が、デートしている光景が羨ましく思えました。
 忘れてならないことは、修士論文はひとりの力で完成しないことです。誰かにどこかで支えられているということを決して忘れてはなりません。私は、修士課過程2年目に部署の異動になり、精神的に落ち込みました。会社と学校のダブル生活が苦しくて仕事も勉強も辞めたい時期もありました。そんな時、短時間で的確なアドバイスをしてくれた会社の友達に感謝しております。友達自身が仕事で辛い時にも、私の相談に乗ってくれたことが本当にうれしかったです。
 私は、リクルート社から発売された「社会人&学生のための大学・大学院選び」という雑誌の中で本大学院を紹介するという大役を頂きました。私自身、取材を受けたことなどなくとても緊張しましたが、貴重な経験をさせて頂いた学校関係者の方々に感謝申し上げます。私は雑誌の発売日の朝、駅の本屋に向かい雑誌を購入してから出社しました。直ぐに友達のところに行き、雑誌を読んでもらいました。友達に喜んでもらえたことが、今でも忘れられません。本当にありがとう!!


 
      
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