修士論文は3度の満足感を与えてくれる

国際情報専攻 安保 克也


 修士論文の提出を終えて、ようやくほっとしている、今日この頃だが、修士課程の2年間は色々なことがあった。 以下、これから修論を提出される方に参考になればと思い、雑文を書いてみる。大学院生活の流れは、4期に分けられるので、各期のポイントを参考のために指摘をしておく。

1. 1年前期(4月〜9月)
 右往左往しながら、レポート書きと、軽井沢合宿、スクーリングなど追われる。仕事をしながら、5教科のレポート書きは想像以上に、時間がかかる。そのため、ゼミでは修論の「タイトル」と「ねらい」(A4で1枚程度)を考えられれば良いだろう。

2. 1年後期(10月〜3月)
 ようやく大学院生活になれる時期である。レポート作成は、前期での学んだ要領を生かして書いていけば良いだろう。  スクーリングは、7月下旬に行われる夏季スクーリングと11月中旬に行われる冬季スクーリングのいずれかを受講しなければならない。内容はほぼ同じであるので、私としては夏の最中よりも気候の良い冬季スクーリングを薦めたい。
 修論に関しては、「テーマ」・「狙い」・「章立て」まで進んでいれば十分である。併せて、論文や参考文献や収集は、早めに行っておくべきである。使わないと思われても、関連しそうなものは押さえておくべきである。

3. 2年前期(4月〜9月)
 修論提出は、1月上旬なので残すところ約10ヶ月もない。しかも、指導教授に推敲論文を提出し、添削などのご指導を賜らなければならないため、考えている以上に時間はない。したがって、4月から本格的な修論に取り組むべきである。  修論を書き始めるコツは、あまりあれこれ悩まずに、とにかく全体に関して頁数は少なくても書き上げてみることである。そうすることで、不足している内容や参考文献などが発見できるのである。
 2年次のレポートは1科目なので、早めに提出するべきである。その時に、前期の課題だけではなく後期の課題も書いておくこと良いと思う。早めに書いて寝かしておけば、後期の提出期間が始まると同時に提出すれば、残りの時間は修論に集中できる。
 9月以降は、修論だけに集中するというスケジュールにしておけば、経験上からも言えるが、不測の事態が起きても対処できるからである。
 私自身、職場でのストレスが溜まり、夏に内視鏡検査を受けた。その結果、陽性ポリープの疑いがあるので、手術をした方が良いという話し合いになった。仕事の都合もあり、秋に手術を受けることにした。

4. 2年後期(10月〜3月)
 修論を書いては、修正するという作業が続く。内容によっては、タイトルをも変更しながら、悪戦苦闘が続く日々である。 11月上旬にポリープ手術を受け、その後、数週間は体調不調のため、修論はストップ状態であった。修士課程の2年間は予想以上に色々な出来事がある。早めに修論を進めておけば、このような不測の事態が起きても余りペースを崩さなくて済むので、修論の執筆にあたっては早め早めに進めておくべきである。
 手術後、修論へのラストスパートを行う。12月に入り、完成した修論を章ごとに指導教授に送り、指示を受けながら修論を修正していく作業が続く日々。多分、この作業が一番、苦しく辛い時期だと思われる。
 年明けに何とか提出し、ほっとする。その後は、面接試問(指導教授であった主査の乾一宇教授、副査の近藤大博教授、関根二三夫教授の計3名)を受けて、論文に対して厳しい指摘を受けるが、2年間は実質的にこれで終る。ここでの試問は、思い出でもあるし、今後の人生の糧になるものであった。3名の先生方には、この場を借りて御礼を申し上げる。
 修論は書き終えて一度目の満足感が沸き、面接試問を受けて二度目の満足感が沸いた。三度目の満足感は学位授与式の日であろうか。日本大学から3枚目の証書をもらえる日は、もう少しで到来する。
 最後に、日本大学に入学してから早20年が過ぎた。母校での3度目の卒業を迎えるが、毎回、母校の素晴らしさに感激している。


 
      
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