「会社を"育てる"株主になろう」

国際情報専攻 8期生 森本 真紀子


 会社は株主のものである。
 株主は、株を買ってその会社に投資をし、事業拡大や設備投資といった成長するための資金を提供する。会社の設立当初は、出資者も従業員も同じ人物であることもあるが、上場企業は、社会に広く開かれ、投資をする株主のものになると考えられる。
 投資した企業の成長が順調であれば、株主は出資した見返りに配当という形で利益を得られる。これが株の本来の考え方である。しかし、金融工学が発達するにつれ、デイトレーダーのように株価の動きだけを見て株の売買を行い、その差額から自分の利益をあげることを考える株主が増えている。
 一方で、最近は、環境に配慮している企業や従業員の家族に配慮した経営をしている会社などに投資する社会的責任投資という考え方も認知されてきた。株主総会にあわせて、自社のサービスを株主に知ってもらおうという従業員側の取り組みも徐々に増えてきている。
 会社は株主のものだからこそ、株主には、投資を通じて会社やその事業を育てていく気持ちが大切であると考える。

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