島田ゼミの紹介 −「和気あいあい」「十人十色」の島田ゼミ−

文化情報専攻 20期生 真保 知子

 現在,島田ゼミには9名の学生が所属しています。博士前期課程1年生5名,2年生2名,博士後期課程1年生1名,2年生1名です。居住地は海外在住(中国)が1名,東京都3名,神奈川県2名,新潟県1名(近々インドネシアへ),大阪府1名,長崎県1名と,国内外を問いません。ゼミ生の共通点は,「日本語教師として成長するため」,「日本語教師として就職するため」というスキルアップを目的に大学院に入学していることと,ほぼ全員が日本語教育に携わっている,または携わった経験があるということです。一人一人の経歴はバラエティに富んでいます。地域日本語教師,EPA介護士・看護師候補者への日本語教育支援,国内外の大学やその他で日本語教師など,多岐に渡っています。
 ゼミ生の研究テーマは,次のように,大きく3つに分けられます。
(1)日本語教育の方法・内容に関する研究
「日本語学習教材で使用されている終助詞「よ」,「ね」は現実場面の使用とどう違うか」,「方言(肥筑方言)を日本語学習者にどう教えるか」や「日本語学習者と留学生がともに学ぶ学習環境デザインの提案」などがあります。
(2)日本語教育史・その他教育
「日中関係から見た日本語教育に関する一考察―松本亀次郎の日本語教育を中心として―」,「北欧発祥の全寮制成人教育「フォルケホイスコーレ」についての研究」などの研究があります。
(3)日本語文法,談話研究
「目的の「ように」と「ために」を意志性の観点から考察する研究」,「日本語と英語の「ほめ」の表現に関する比較研究」,「ビジネス場面における日本語の「断り」について」,「日本語の会話における不満表明ストラテジーについて」などです。
 博士前期課程のゼミは,V-Cubeを使用したサイバーゼミと対面で行う面接ゼミが毎月1回ずつ行われます。遠方に住んでいる人は,どちらもサイバーで受講します。今年度の前半は『外国語教育リサーチマニュアル』を章ごとで担当,発表し,後半はレビュー論文の講読を行っています。また,自分自身の研究に関わる先行研究や研究テーマについて発表し,意見交換をしながら学び合っています。
 その他にも,5月には東京外国語大学で行われた日本語教育学会,8月には合同のゼミ合宿にも参加し,各自の研究テーマについて考えを深めています。また,中国大連市での東アジア日本語教育・日本文化研究学会2018年度国際学術大会にゼミ生3名(M2,D1,D2)が参加し,口頭発表も行いました。

 島田ゼミは,国内外を問わず,さまざまな経験を持つ十人十色の学生が集まっています。和気あいあいとした雰囲気の中で,一人一人が目標に向かって熱心に取り組んでいます。自由に発言がしやすく,刺激の多いゼミです。


東アジア日本語教育・日本文化研究学会2018年度国際学術大会にて




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