「階戸ゼミのご紹介」

国際情報専攻 17期生 平林 秀樹

  2016年末まで、階戸ゼミのゼミ長を勤めさせていただきました平林です。この度は、階戸ゼミを皆様にご紹介させていただきます。

  階戸ゼミは、修士前期課程現役生が17名、後期課程現役生が3名と大きな世帯です。2016年には、階戸ゼミ開講10周年を迎え、2017年には累計で100名近い修了生を輩出しています。その顔ぶれも多士済々です。海外出身の方、海外在住の商社マン、プロスポーツの世界で活躍する方、そして様々な業種のビジネスマンなど、多種多様な経験を持つ方々がOBとなってからも、階戸ゼミの活動に参画してくれています。階戸ゼミの最大の特徴は、こうした多様な経験を持つ方々が様々な視点で意見交換をする、ゼミ活動にあるといえます。

 階戸ゼミでは、毎月、市ヶ谷における集合ゼミやサイバーゼミが行われています。そこでは、自分の修士論文のために考え、まとめていることを発表します。参加している、現役生、OBから容赦ない指摘や質問がでてきます。皆さん、自分の得意分野を持っていて、その視点から繰り出してくる指摘や質問は大変奥深いもので、発表者は自分だけでは気づくことがなかった新しい観点を得ることが多いのです。社会人大学院の醍醐味と言っても良いでしょう。また、サーバーゼミでは、海外の方々の参加も多く、夜の部でパソコン画面の中に日の光を浴びて発表する方もいて、世界と同時に繋がりながらゼミを行っている実感をすることもあるのです。

 8月には2泊3日で日大軽井沢研修所において毎年恒例のゼミ合宿を行います。昨年度は、階戸先生による「グローバル経営戦略論」や、階戸ゼミOBで現在は目白大学教授の加藤先生の「人材マネジメント論」などの特別講義が行われました。また、後期課程の木下さんからの研究報告、M2のメンバーからレポートの書き方などの現役学生同士による「互学互習」が展開されています。受け身だけではなく、積極的な参加と、自らの知を出し合いながら、さらにその知を高めていく、そんな合宿なのです。またこのタイミングで、M2は修士論文について階戸先生に個別相談をする時間も設けています。すでにあらかた書き終えている学生もいれば、まだ目次ができたところという学生もいるのですが、階戸先生は一人一人じっくりと話し合う時間をとっていただけます。今から思うと、ここでの先生との話し合いが、修士論文の骨格をしっかりとできたタイミングだったといえます。

 堅苦しいことばかりではありません。合宿では講義の合間にみんなで軽井沢の散策に出かけます。「旦念亭」という軽井沢駅近くの喫茶店で、水出しコーヒーとチョコレートケーキが抜群に美味しかった。そして、日大軽井沢研修所から歩いて5分のところにある「丸山珈琲」では、ゼミ生全員が集まり優雅なひと時を過ごすのが恒例となっています。

 軽井沢合宿とは違い、通常の市ヶ谷集合ゼミの後で、いつも行っているハッピーアワーがあります。16時くらいから、市ヶ谷の第2別館近くの焼鳥屋さんで、みんなでお酒を飲みながらのコミュニケーションです。普段は通信教育という事もあり、一人で進めていく事が多いのですが、こうした仲間同士の楽しい情報交換の場は、一人でやっているんじゃないという事を改めて実感できる貴重な時間でもあります。そして、何よりこうしてできていく人脈が、またビジネスの中で役に立つこともあるのです。

 人生100年と言われる時代が到来しようとしている中、人は一生学びを続けていく事が大切になってくるのではないでしょうか。階戸ゼミは、年齢とは関係なく自分を磨きたい、自分を高めたい、社会人生活で積み上げたものをもう一度理論的に整理したい、そんな前向きな人たちにとって、充実した素晴らしい学びの場となっています。

 こうした場をつくっていただいた、階戸先生はじめ、ゼミ修了生の皆様に感謝です。そして、こんな素敵な学びの場に、ぜひ学生としてご参画いただければと思います。

 2016年3月5日階戸ゼミは開講10周年のパーティーを行いました。階戸ゼミは、これからもますます発展してまいります。




階戸ゼミは開講10周年のパーティー(March 5, 2016 )