サイバーシィテイな処にはサスナビィリテイなイノベーションが存在(その1 )
国際情報専攻 4期生・修了 長谷川 昌昭

プロローグ
第一に
申方からは、「我が国民は『日常の五心』の最初に
ハイという素直な心
スミマセンという反省の心
オカゲサマという謙虚な心
ワタシガシマスという奉仕の心
アリガトウという感謝の心」を堅持している国民性がある。 心に停めておくことと諭され、『我が国にもとの展開が無かったのが救いだったヨ。そんなホテルに泊まってみたい』 と付言され救われた。以前 宗教関連での訓えとして聞きかじったことが記憶にある。 従って 働きながら学べる大学院のトップランナーに相応しい本学の運営は括目されるものであることは2002に入学を許され2004に学位記を授与された以降も研究生・科目履修生を継続する価値を見出し、キャリヤーアップや国際学会年次総会に参画してのご指導を仰いで真価を見出しているからである。

1 サイバーシィテイ・サスナビィリテイ・イノベーションへの誘い
修論、紀要、電マには多勢の院生の研究の成果としての時宜に適ったテーマに特化した成果が存在する。将に 時代を先取した汎用性の高いものがアップロードされている。 つまり推敲集団とも呼ばれるべき、教職員、在院生、修了生の協働作業の成果でもある。 一般論や外交辞令ではないことを冒頭に記すものである。 一般論に偏しては誰も検索しない。オリジナリティな項建てを普遍化させた研究・プレゼンは裏付けを伴ってこそ初めて括目する価値が創造される。それには内外で文字通り実体験からの教訓・提言について論拠を示すことに拠って説得力のある汎用性に富んだ具体的な提言乃至は論証となることを肝に銘ずることが肝要である。 それには時間と労力に経済的負担を伴う渉猟も不可欠である。 恥ずかしいながら「渉猟や・論文作法」は本学で学ばされた。知らなかった誠に恥ずかしい限りである。 「学士論文では学ばなかった?」との指導教授のお言葉をそれ以来胸に留めている。 15年連続に国際学会年次総会への参画の過程では、タッタ2回の発言のみである。 多くの世界の仲間は「無発言者・無質問者は欠席と同じだ」と断じる厳しさがあったことが過る。 日本人の3Sは避けることが大事である。3SとはSmile Silence Sleepで議論。歓談の輪に入れずに「微笑」「無言」「居眠り」を指すことを忘れたら、国際情報学修士や国際性とは言えないのが世界の共通との認識が今後は不可欠である。日本人は小中高大と、最近は小学校でも英語必須と学習指導要綱が改正になったのだから、兎に角 意志を伝えられなくては始まらないことを強く認識することが総てのスタートである。英語で表現しないことには世界は相手にしてくれないのである。 従って 会議での質問はKey note Speakerへのものでした。 『貴男のお話は私の読解力では30%程度しか理解できない。しかし パワーポインで示す金魚鉢の内の巨大な魚(Google)が小さな魚を飲み込む絵は理解を助けた。』 と不躾な質問を放った。 Key note Speakerは幸運にも世界的リサーチ・コンサルティングF&SのCEO Davidでした。 彼はその夜の懇親会で、先に目敏く当方を見出し先に声を掛けて交歓後に名刺交換した。日大大学院の名刺(M.A.I.P.S.E Nihon Univ GSSC)を評価、在京の極東支社へ指示をした模様でした。帰国後は赤坂溜池の極東本社でのセッションに招聘され、支社長に講演要請の機会にも恵まれた。あの晩に交歓中にCEOの秘書は日大紀要の拙稿の1pageのcopyをボスに手渡していたのを私は見逃さない。 だから冒頭のグランスは最重要なのである。 世界的にもアッブロードされることはキヤリヤーアップに繋がる。そこが本学の最大の真価である。2002頃を顧みるとインターネット大学院は雨後の筍の如くに誕生し、中には実態の無い申請が主管官庁から排除される記事もあったことが記憶にある。ググることの内外格差を諸処で実体験している。 拙稿がアップロードされていると相手に申し向けると 日本人は「そうですか」これで終わり。だが IT関連のセッション出席者はややググる。 外国人は「これですか」と必ずググる。だから 紀要の冒頭のグランスの英文はネイティブ・チェックが不可欠であるとの本学の訓えは正鵠を得ているので、渡航中の現地体験からの実体験に基づく提言を繰り返すものである。 是非 お試しを。 現下の厳しい本邦を廻る情勢は、人口減少、超高齢化社会の到来(高齢化社会は過ぎ去っている。)人口の減少、加えて異常気象の短いスパンでの来襲がある。 従って労働力減少で多彩・多様に人材の発掘・活用は単にマクロ対応要請ではダイバーシィテイに取り組むだけてば事足りず、競合競争情報の活用が一層不可欠であることから、時代を先取りし構成員の生甲斐をも満足する視点が求められる所以で、近い将来 大学院の真価が問われる情勢認識が極めて大事である。 以前は金太郎飴の様な同一性が希求されたが、現代は時代変化に即応しない産学官政は崩壊にも連鎖しかねないので、構成員はダイバーシィティやマイノリテイを意図せずに不公平や拒む要素があることを認識しての対応が一層重要不可欠でもある。  

2 現実の遭遇・体験からの一例
冒頭の教職員、在院生、修了生の協働作業とは 拙稿掲載の紀要が合本として発刊されている。修論を紀要の12頁に収める過程で指導教授に数回の補正と追記の指示を頂戴しての完成でした。 折良く、2007 にキーウエストからフロリダ空港への途上にレンタカーリターンが解らず、搭乗時間切迫で困窮している折に、白バイの先導を享受したことがフロリダの蒼い空とその親切が忘れられず、レンタカーの返還料金領収書の10:25を唯一の手篝に、フロリダ警察本部長に御礼旁調査依頼の書簡を送付した。 何と1月程で構成員3千名余から探し当て丁重な返信が拙宅に届いた。2012のSCIP国際学会年次総会はフロリダのオーランド開催でした。中抜けした御礼旁表敬訪問の意向を伝えると時間指定の返信が届いた。 そこで家内(上賀茂流真多呂人形教授免許皆伝)制作の木目込人形と地元銘酒(金婚)を携えて オーランド・フロリダ間を空路往復した。何と警察本部長と当該白バイ隊員に市警特別補佐官の出迎えを受けて、交歓した。帰り際に名刺交換時に修士なら『論文は何か』と問われた。What your major in?だったか? 「日本の危機管理への提言として」Proposal to the crisis management of Japan Guidepost to the society of safety and prosperityと伝えると送付要請があった。帰国後に事務課に経緯を報告し合本(No5)の頒布を受けて、現地へ送付したところフロリダ図書館所蔵の旨の謝意表明があり、事務課へ報告と併せて修了生コナーへ投稿・掲載された。協働作業例である。 その他の数例は続編に譲りたいものである。  

3 終章に替えて
国際学会のNPOに関与していると英語圏に認められないと出席しても、認識されないことを痛感するものである。 従って 高額の参加費・旅費・宿泊費等々に見合うリターンが期待できないことは容易に誰もが推測可能である。したがって 本学は連続した改革で、所謂 イノヘーションで存続していると確信することが在籍12年の感覚である。 Nihon University GSSC shool !と海外の国際学会年次総会で声を掛けられたら、達成感の実現で、こんなに嬉しいことは無い。以前の本マガジンでもその感触は披露した。彼等は 電子マガジンではなく 電子ジャーナルと言ってくれることは本学の質の高さの証左である。本号が発刊の頃には信念と気概に裏打ちされた多くの修論と修士が誕生する時期であり、更なる論考・渉猟の継続を祈念するものである。


総じて、人は己に克つを以って成り、自らを愛するを以って敗れる “西郷隆盛”



我が書斎よりある晴れた日に
 



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