2年間の学びを終えて

文化情報専攻 16期生・修了 有山 裕美子

 2016年3月25日、武道館で行われた修了式、そして市ヶ谷での学位記伝達式、祝賀会に参加してきました。
 修了式は、最初は行くことを迷ったのですが、思い切って参加して良かったと思いました。荘厳な雰囲気、大勢の学生たちとともに卒業を祝うこと、心に残る祝辞。武道館という場所での節目のセレモニーは、とても良い記念になりました。  市ヶ谷に移動しての学位記伝達式は、さらに心に残るものでした。通信制の大学院であると、なかなか仲間に会う機会がありません。改めて今回、多くの仲間がともに修了を迎えることを知り、それぞれの場所で様々な環境の中で努力してきたことを再認識する想いでした。そしてその学びを支えてくださった先生方に、改めて感謝の想いでいっぱいになりました。
 全体での式の後、さらに専攻ごとに分かれ、私が所属する文化情報専攻では、改めて指導教官の先生から学位記をいただきました。人数が少ないこともあり、先生方から一言いただき、学生からも一言ずつお話しする機会をいただきました。2年間の学びは、決して楽なものではありませんでした。仕事の合間を縫っての研究は、時に苦しく、時間が取れないときや研究が進まないときは、何度ももう無理かなと諦めそうになりました。そんな私を支えてくださったのが、指導教官の竹野先生であり、文化情報の先生方であり、ともに学んで仲間であったことを改めて感じ、感動で胸がいっぱいになりました。
 そして、学位記伝達式の後の祝賀会。私はここではスピーチをさせていただく機会をいただきました。話したいことや伝えたいことがたくさんあったのですが、先生方や多くの仲間たちの姿を見ながら、この場に立てることの喜びと支えてくれる人への感謝の想いでいっぱいになりました。また、多くの仲間たちの努力の様子や、バックグラウンドを聞きながら、皆がそれぞれの場所で頑張っていたことを改めて知り、通信制とはいえ、決して孤独な学びではなかったことを感じました。
 働きながら学ぶということは、容易なことではありません。自分の努力が必要なことはもちろん、周囲の支えや理解は必須です。改めてそのことを想いながら、なんとか修了という節目を迎えられた達成感をかみしめる瞬間でもありました。想えば入学をするかどうか、ずっと迷っていました。不安なこともたくさんありました。それでもこの日大大学院に入学することを決意したことは、本当に良かったっと思います。たくさんのことを学び、自分がやりたかった研究を進めることができました。
 修了は新たなスタートだと思っています。ここでの学びを生かし、さらに学んでいくことができたらと心から思っています。お世話になった先生方、そして仲間の皆さん、支えてくれた家族に改めて感謝の言葉を贈りたいと思います。5月には、初めての学会発表にも挑みます。私の研究生活はまだ始まったばかり。生涯学ぶことを教えてくれたのは、まさしくここでの学びでした。2年間の学びで得た貴重な体験をもとに生涯学び、研究し続けていきたいと思います。ここで学べることができて本当に良かったと心から想います。ありがとうございました。
 


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