新しい未来への期待
国際情報専攻 15期生 女ヶ沢 亘
あっという間の本学での2年間でした。終了までは何度も挫折しかけましたが階戸先生はじめ先生方、ゼミの皆様、事務局の方々のおかげで無事に「学位記」を頂戴することができ感謝しております。また時間の制約のあまりない通信制大学院ならではの学習体制がなければ到底終了することはできませんでした。関係者の方々含め、この場をお借りしてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。
思えば、レポートや修士論文などすべてが期限間際の提出であり、諸先生方には大変ご迷惑をお掛けしたと、反省の多い2年間でした。特に修士論文の作成では、期限に追われ年末年始を論文執筆にあてた事は、個人的にはいい思い出ですが、階戸先生には多大なご迷惑をおかけしました。
今更ですが、修士論文は研究すればするほど、思考すればするほど新たな気づきが生まれ結果的に良い論文が書けますので、ある程度の論文構成ができたらどんどんと書きすすめ、指導教授のご指導を受ける機会を求めるべきでした。階戸先生はいつも迅速な対応や的確なご指導をしてくださるのでなおさらでした。
そもそも本学入学の動機は、自分の仕事の専門性を高められると考えたからです。具体的には、私は税理士及びコンサルタントとして中小企業の相続や事業承継に対応する業務を主業務として行っていますが、ご承知の通り日本の中小企業はそのほぼ全てが同族企業でありファミリービジネスでありながら、ファミリービジネスに関わる業務を行っている実務家は、私を含めその特性を理解していないケースが多く、ファミリービジネス研究を進める学者からその研究内容を学ぶことで、実務に生かせ、クライアントに役立つコンサルができるのではと考えたからでした。
実際に本学入学から終了を通じ、第一線で活躍される研究者の研究を触れたり、仲間と議論を行ったり、海外に目を向け海外の研究者から学んだりする機会が得られ、入学前とは比較にならないほど刺激を受けました。そして終了後も引き続き関心を持つことで、いろいろな情報や研究に触れることができ、それらの最新の研究や情報を実務にどう活かしていくか、楽しんで思考しています。これらは入学時の期待を超えるものであり、自分の思考の枠を大きく広げてくれるものでした。
特に修士論文の作成を通じ、研究の進め方、例えば論文を書く際のルールや様々な関連する情報の入手の方法、事例に関する自分の見方以外の違う角度から考えてみるといったことを学べた事は自分の大きな財産となりました。
おかげさまでこれからもやってみたい研究テーマがたくさん出てきているので、学びは一生つづけ、少しでも今以上に役立つ実務対応につなげ、今はまだ見えていない新しい未来につなげられるよう楽しみます。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。