私が国際情報学を愛でる訳
-有用性-そこを知りたい-
国際情報専攻 4期生・修了 長谷川 昌昭
プロローグ
今頃 立冬も過ぎ2年次院生の諸賢は修論最終段階の推敲に次ぐ推敲と確認や再点検を繰り替えしている「不動の決意」の時期と思います。私もこの時期を振り返ると嫁ぎ先からの久々に訪ねてきた娘に「恰も下宿屋みたい」「ご飯ですヨ以外はPCと睨めっこネ」と言われたことが過ります。「不動の決意」は世界情勢を左右する「イスラム国」掃討作戦に同志連合参加国の作戦名も同様Unwavering resolutionです。世界の人類は自由で平和で安寧な繁栄を希求しています。院生諸賢は修論の完結と紀要や電子マガジンから世界へのアップロードが本学インターネット大学院のトップランナーの所以であることに収斂しています。
修論完結の作戦中の院生諸賢への陣中見舞と念じつつキーボードを打鍵しています。
今頃は既に対応済みと思います。釈迦に説法とは思いつつも当時の失敗と修復完結への道程に聊か有用な噺です。完成済の方は、是非 その過程の教訓としての訓えを開陳して下さい。私の赤恥を晒すと修論182頁の完結直前に突然何らの兆候も無くフロッピーディスクのクラッシュに遭遇したことです。当時はフロッピーディスク全盛時期、USBはありませんでした。大事な肝心のフロッピーディスクは1,000回の書換限界を超え壊れました。メーカーは仕様書に1,000回更新限界と記載しているとのこと、この窮状を内外の知己に頼ると海外の友は、本邦唯一のデーター修復業者を教えてくれました。場所は私鉄の終点間際の駅からタクシーを乗り継ぐ辺鄙な処で訪ねると「前金2万円、98%修復時20万円」弊社は官公、企業体に特化している。個人の依頼は数年前に芸大生が卒論破綻の1件のみとのこと、身分証明の提示等々厳格でした。数日後99%修復のCDを受領、修復した画面は忘れられない出来事でした。
限られた時間内の完成はリスクをヘッジすることは大切なことかと思います。
因みに修論は『日本の危機管理への提言として』でした。未だにGoogle検索でTop rank pageを占めて些かなりとも日大大学院国際情報研究科に恩返し?と思っています。
是非、「初歩的なBack upを」と心から念じている今日此の頃です。
世界的にもリスクは山積しウクライナ、イスラム国の情勢に香港も余談を許さず、エボラ出血熱も拡大化が懸念され、院生諸賢の身辺にも修論完成時期に、卑近なクラッシュや恐怖のファンクション・キー、そしてハッキングされるリスクの織り込みは難しく緊張する時期と拝察します。最低限のバックアップ対策は不可欠です。
だからこそ在学中は情報処理技術の教科は、在籍中には欠かせないものです。市販のPC関連専門誌の数歩先の教材選択、興味と好奇心に情報処理の奥の深さは内外の知己との交流にも不可欠なものと確信しています。情報爆発時代の最低限の身繕いです。
1 時宜を得たものを
a word in season.をとの訓えは貴重で修論を各方面からの関心と期待が寄せられます。私共の修論の時期は、S-11Aの直後で危機管理が今以上に巷の最大関心事項でした。大学院の入試問題の小論文もS-11絡みの「危機管理」関連でした。この情勢認識から『危機管理』の修論課題は提出直前に題名を「提言として」と軌道修正と項建てに『危機管理コンサルタントや不祥事発現時の記者会見』等の不手際対応のコツが求められる世情でした。トップの引責辞任や企業倒産の情勢認識を加味した関連情勢を踏まえた「コンサルタント峻別」や「管理権行使の記者会見」等々の時宜即応型と軌道を修正しました。
諸先生方の御指導に預かり学位記を’04に取得しました。多くの院友は有職者である実態から勤務先に「人事記録異動届」の報告提出が肝要です。必ずや処遇は応分のグレードアップに遭遇、私もその一人で日大大学院に心から感謝致しております。だからこそ「大学院に何を期待するか」よりも大学院に何を残せるかを指針としています。その後は研究生・科目履修生として未だに在籍中です。夏冬のスクーリングやオープン大学院に学位記取得謝恩会の席上での交遊の場面や進学相談の場では、勤務先には「人事記録異動届」の報告提出が未済の方々が意外に多いことに遭遇、驚愕しました。曰く「採用時ならネ」「今更どうも」ダメ元精神の挑戦が正にInnovationです。
秋は学会、コンベンションの季節です。ご他聞に漏れずに、諸所に参加しました。特に印象深く、記憶に残り、今後の研究継続と院生諸賢に役立つ時宜的で国際化対応の時宜的なキーワードの一端を以下数例を挙げたいと思います。
日独シンポジウム(東京大学10/8)-浜田純一総長は国際協調と協力は地球規模の諸問題解決に不可欠。ここに国際化の意義と必要性が存在、人格陶冶と知識基盤の修得の必要性がある。リムシャ駐日独公使は教育の重要性は、知識、技能、発見力には将来性が重要で資源無いシンガポールの教育の質の良さを挙げて、善い教育は国の発展に寄与する。等々でした。
正にご高説の如くです。先にも触れた如くに国際性と汎用性に将来性を兼備したインターネット大学院のトップランナーである本学の意義と継続性を認める所以です。大学院の前提である大学数は本邦では学生の急増時期の48から800に、そして2030年の人口減に向けての淘汰の最中が現下の情勢認識です。戦略と協働の兼備であるStrategic Partnershipの紐帯の強化が最大の喫緊の要請と認識していることが肝要です。
2 アップロード
本学は何といってもインターネット大学院のトップランナーです。院友諸賢の修論や電子マガジン寄稿や紀要はアップロードされています。豊富な知見とグローバルで学術的見地からの諸先生方の個別的で具体的なご指導の効果は、修論、寄稿、紀要に反映されている。その結果は狭く当方の例のみでも、修論の抜粋版、論文・エッセイ、紀要はGoogle 検索では相当の期間Top Rank Pageを占めている現実にあります。
世界ICTサミット(日経・総務省共催 6/10)終演後の13:00にエレベーターに偶然乗合わせた基調講演者President Google APACのMr. Karim Temsamaniに“Appreciate for Google”と、拙稿がGoogle検索でTop Rank Pageを占めていることの御礼を申し述べる幸運な機会に遭遇しました。 “Greate”と祝福された。
それは「多くの良質なページからリンクされているページは やはり良質なページである」と再帰的な関係を基にページの重要度を計算しているGoogle社はどれだけ多くの人が注目しているかということへの証左でもあると確信しました。
であるからこそ アッロードを前提の良質で時宜を得た将来の国際化を見越した内容に特化する自覚と研究結果に高い倫理性を具備することが要請されていると認識しています。
今年の夏季スクーリーングの『研究の倫理に特化』の内容は、巷間コピペの取沙汰たされている現下の情勢を踏まえた即応で、時宜的適確性の極みです。曰く、不正な引用の厳禁・レポート・論文における剽窃等々でした。安易にコビペをすることの重大な反社会性との高い倫理性の継続的保持を再認識させる貴重な尊い機会でした。
本邦の国家機関に無いものが米国の国家機関に存在するのは、National Institutes of Health (NIH)米国立衛生研究所の中に’89に科学公正局.として科学公正監察局を’92に現体制となって
〇 不正研究防止ソウト
〇 捏造検知倫理ソフトに対応している。これは創設時期前にコピペ流行への対処
という歴史の訓えに学んだものである。
本邦では日本版NIH-独立行政法人として日本医療開発研究機構の中に不正防止専門部を検討している現状にあります。
3 継続の価値・効果
それは’02に合格、入学’04国際情報学修士の学位記を修得、爾来、研究生・科目履修生として14年間継続中。端緒は日大法学部法律学科卒業後に36年余りを国と都の治安部門に身を置き、再就職は証券関連6年程、再々就職は修士が就活に有利とのご示唆により、大学母校の本学へ。それは国内最大手の信用機関に再々就職の傍らの大学院生でした。この辺は院友諸賢と同じです。’91の湾岸戦争直後に警察大学校の教授を拝命し危機管理を担当していた折に、湾岸戦争後の米国の治安実態視察団の団長として米国の主要都市NY. DC. Boston. Chicago. Denverの行政トップや公安委員会表敬と米国空軍大学校へ在日米空軍憲兵隊長の賓客として公式訪問等々の拙い体験から、時宜的で将来性と国際化対応措置の研究として「日本の危機管理」を研究科目としました。その関連で本邦初の危機管理学部創設の千葉科学大学危機管理学部の非常勤講師を 8年務め、その傍らに都内の大学複数校の講師の最中に首都大学東京の危機管理講座を3年間修了、複数の近隣行政機関の危機管理研修講師と都内警察署の危機管理研修講師、地元市の管理職研修も。遂に‘12にはSCIP’12 Catalyst Award Winnerを、日大大学院総合社会情報研究科在籍中を全国紙で報ぜられ、20年前の現職時の自治大臣や本学ゼミ指導教授の祝意、大学院同窓サイトも紹介等々が価値と継続の所以です。
幸運にも第11回日経・CSIS共催シンポジゥム(10/30)と日経・上智大共催アーミテージ&ナイ白熱討論日本の安全(10/31)で、2日連続でAmbassador Richard L.Armitageの謦咳に接する機会に恵まれました。氏とは国連大学デジタル推進シンポ企画の『 重要インフラ防護対策』のセッションで2006,6,27にQuestionerに選ばれたのが初対面でした。一昨年の早稲田大での「白熱討論日本の安全」等々で5回目である。今回はQuestionerには選外でした。国内の大学・大学院生限定のセッションで、日大の伊藤龍馬さんは氏の「米国ブランド」の活用に日本の反韓感情が厳しい現実を踏まえた感想が掲載Bされていたのが、同窓生として感激でした。このように母校の名を高らしめるスタンスは継続と価値の成せる業と確信しています。
エピローグ
Look for the good in others 他者の善きところを探す
For beautiful eyes, look for the good in others; for beautiful lips, speak only words of kindness.美しい瞳のためには、他者の長所を探すこと。美しい唇のためには思い遣りのある言葉だけを話すこと。と長い時が流れてもこの言葉に人の心を捉えるものが潜んでいます。
英国の女優、オードリー・ヘプバーンの言葉。晩年は社会運動家としち貧困、不平等と闘い発言した「世界の恋人」の好きな言葉、でもモノローグに陥らないように戒めつつ。
国家の存立は揺ぎ無い世界各国からの信頼、企業は収益を挙げスティークホルダーへの還元と社会貢献、大学院は受験者増と研究成果への世界の注目がサステナビリティの根幹で、高い倫理性と継続への飽くなき挑戦で母校に残せるものを峻別したいものです。
【注釈】
A:W September 11,2001.巷間911のこと。米国の911は本邦の警察110番、S-11若しくは9.11,2001が一般的でメデイァも911は使わぬことを今回の4/25にCNNの本社バックステージツアーの際も確認。因みにWhite HouseのHPも911とは見かけない。渡航者は留意しないと周囲を驚かせる。因みに文中の首都大学東京の危機管理講座で軍事評論家故江畑氏に質問した際も同趣旨でした。
B:SA& De :日経 平26.11.12、13版、32面、「アーミテージ&ナイ白熱討論」