厳しくも楽しかった2年間を振り返り

国際情報専攻 14期生 平山 亮

 桜咲くうららかな日和に恵まれた3月25日、ご来賓の方々や2年間熱心にご指導をいただいた先生方、種々サポート頂いた事務局の皆さんに祝福され、一緒に学んだ多くの修了生と共に、無事に『学位記』を頂戴することができました。

 この総合社会情報研究科の門をたたき、働きながらもう一回学んでみようと決意するに至った理由は、人それぞれであったと思います。
 入学した2年前は、前年3月に起こった東日本大地震や原子力発電所の問題を巡り、再生の道筋を巡り国全体で議論が高まっていました。
 また、自分は35年のサラリーマン生活を通じ、長い間中国をはじめとするアジア関係の業務に携わってきましたが、近年、世界、なかでもアジアにおける政治や経済を巡る構造は目まぐるしく変化を遂げていることに、あらためて気づかされた時期でもありました。
 そうしたある日、以前から知己を得ていた他大学の先生から、この社会人大学院の存在をご紹介いただき、自分なりの「視座」を再構築すべく、学び直すことにしました。

 入学当初は、勉学のペースを掴むにとまどった時期もありましたが、夏季スクーリング参加以降は、サイバーゼミやレポート添削等を通じて先生方の熱のこもったご指導に背中を押される一方、様々な世代とキャリアを有する多くの仲間と出会うことができ、充実した2年間を過ごすことが出来ました。
 とりわけ、修論執筆に当たっては、自分なりにあたためてきた「仮説」が、果たして「論証」にまでたどり着くことができるのか不安な日々もありましたが、担当教官陸先生より折々に明晰なご指摘や適切なアドバイスを頂き、また「学問は楽しむもの」等々の名言(?)に励まされ、無事に提出することが出来ました。

 自分なりに、学ぶことの「厳しさと楽しさ」を実感し、そしてわずかながらでも視野を広めることができたとの「確信」を得て、修了できましたことは当初の思い以上に大きな喜びでありました。

 また、この通信制大学院で得たもう一つの「確信」は、意欲さえあれば「いつでも、どこでも、だれとでも、どのようなことについても、どのような形ででも、学ぶことはできる」ということです。
 ITの急速な進歩とともに学ぶ形も更に進化を遂げていくものと思いますが、その草分けであるこの日本大学通信制大学院が、更に進化を遂げ、「厳しくも楽しい学びの府」として、更に大きく発展されんことを心より祈念いたします。

 先生方、同窓会の皆様、そして在学生の皆さん、今後ともよろしくお願いいたします。



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