桜の開花とともに
国際情報専攻 14期生 木下 義文
平成26年3月25日(火)、2年間の博士前期課程を終え、無事、修了式及び学位記伝達式を迎えることができました。ここまでご指導いただきました階戸照雄先生はじめ、面接試問で副査をご担当いただきました池上清子先生、陸亦群先生、階戸ゼミのOBでもいらっしゃる小林二三夫先生、加藤孝治先生に心よりお礼を申し上げます。
この日、東京では桜の開花宣言がなされました。修了式の行われた日本武道館から学位記伝達式の行われた市ヶ谷の日大会館へ向かう途中、靖国神社に立ち寄ってみました。桜の標準木の周りを報道陣が取り囲んでおり、その視線の先にほんのわずかに開いた桜の花を確認することができました。2年前、平成24年4月8日(日)に行われた日本武道館での入学式、満開の桜が実に美しかったことを思い出しました。
さて、私の修士論文奮戦記では、自分のできたこと、できなかったことの2点に絞って簡潔に述べたいと思います。これから修士論文を作成しようとされる皆様の参考になれば幸いです。
1. できたこと
大学院の行事に出来るだけ参加することで、自分の研究を深め、進めることができました。集合ゼミ、サイバーゼミ、ゼミ合宿はもちろんのこと、夏期及び冬期のスクーリング、オープン大学院等の行事に積極的に参加することを通じて、先生方、先輩方、他専攻の方々、ゼミの仲間たちから色々な、示唆に富んだアドバイスを頂戴することができました。本研究科に係る様々な方々と知り合えたことは、私にとっての宝です。
また、リポート課題にも真摯に取り組みました。指定された教材、参考図書を読み込みリポートをある程度完成させた上で提出しておりました。しばしば提出期限が迫ってしまいましたが、リポート課題の取組は、修士論文作成の上でも、直接的、間接的に大いに役立ちました。
2. できなかったこと
論文には決め事があります。論文の型ともいうべきものです。社会人として経験してきたこと、関心のあることから、書きたいテーマはどんどんと広がっていきます。ただ、あれもこれもと自分の関心の赴くままに修士論文を執筆しようとすると、論文の型から外れてしまいます。一つの論文には一つの中心命題が原則です。
テーマを絞り込み、そのテーマに係る先行研究を丹念に精査し、自分の立てた仮説を検証していく。検証の方法が事例研究であったり、アンケート調査であったりするのですが、論文には提出期限があります。先行研究の精査、事例や各種調査資料の収集といったインプットの時間と論文執筆といったアウトプットの時間配分をしっかりと行わないと、時間切れになってしまいます。修士論文の目次構成も早めに行い、順次執筆して書き溜めておくことが肝心だと思います。この点、大いに反省いたしました。
階戸先生はじめ、先生方、先輩、仲間たちのご指導、励ましに支えられ、何とか修士論文を提出することができました。改めて感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。また、妻由美子、長女優季は最後まで応援してくれました。ありがとう。ただ、この修士論文は、修了式・学位記伝達式の日の桜の開花宣言と同じかもしれません。満開の桜に少しでも近づけるよう、今後とも研究を継続していきたいと思います。