日大大学院 紀要No5マイアミ図書館所蔵・展示
−電子マガジンの品格と修論へのご指導に深謝−

国際情報専攻 4期生・修了 長谷川 昌昭

プロローグ −紀要No5−

六月に米フロリダ州のManual Orosaマイアミ警察本部長は同市の公式用箋を用いて日大大学院紀要No5の収蔵・展示を通知して参りました。五月の表敬訪問の際に贈ったものを『修論の要旨(Abstract)部分は興味深く読み、同警察本部図書館に』と。日大大学院電マガと修論作成時には私は多く懇切な指導陣の先生方に励まされ心から感謝している。

大学院が何をしてくれるかではなく、院生・修了生は大学院に何を残せるかを基本のスタンスを貫くと「親切」と同じく期待以上の凄い効果が齎されることを改めて肝に銘じている。昨年の「大学院IN Tokyo」で逢った方は本学に合格、夏季スクリーングで再会。私より高齢の彼は最前列で熱心に聴講する姿勢は、将に生涯教育の生活化の鑑である。


1 経緯 

−電マガ24A・電マガ27B号−


発端は ’06にSCIPC2006,Orland,国際総会に4度目の日本代表での参画にある。往時の宿はSCIP学会の手配に任せ、事前のリコンファームは手抜きをして学会発会の六日前に現地入り。宿では学会レートは前日から、今夜はOKだが、明日からの止宿はダメとの由。学会終了後に予定のキーゥエスト5泊の前倒しを現地ホテルに告げると流石は世界著名なシェラトン・スゥイーッ・キーウエストは窮状を賢察し承諾した。

急遽 翌日MCODからMIAへ飛び、レンタ・カーでMIAからキーウェスト往復、五泊後にMCOに戻ることとなった。その帰途にマイアミ空港のレンタ・カー返却場所を探しあぐねていた折、通りかかった白バイに尋ねたところ『Follow Me ! 』と他の交通を止めて目的地まで先導を享受した。一言御礼と車外に出るや『Bye-Bye! 』と颯爽に本来の任務に格好良く戻る姿は、蒼いフロリダ・ブルーの海や空の様に何年経っても忘れられない強烈な印象の異国でのシーンである。この小事件が端緒となった経緯である。

帰国後に「April, 25,2006,10:25」レンタ・カー返却書の写しを同封、フロリダ警察本部長に謝意表明と当該警察官の氏名を知りたいと手紙を送った。9/13に1,482E名の同警察職員から当該警察官を探しての返書は『東京での法執行官の経験のある方からの賛辞は私どもの欣快とするところ。』の懇書。往時の伊藤警視総監に11/10に参考報告に参上したとこころ、何処の国の行政機関のトップはスタッフの善行に多大な関心を寄せていた。

一警察職員を特定の時間と言う極小の情報から、然もシフトの異なる大勢の職員の中から当該警察官を探し出す誠意と迅速な返信は、自己の指揮下の職員実態を精緻に把握している指揮統率である。改めて深甚なる敬意と謝意を表するものである。クィックレンポンスな世界観光都市マイアミ警察のトップとスタッフに学ぶ点が大いにありました。士は己を知るもののためには骨身を惜しまないことの指揮統率の根幹を実践、実証したケースと信じ、諸処の授業や講演で紹介している。(詳細は電マガ24・27号)往時のMr. John F. Timoney氏は現在バーレン王国の国家警察顧問で出向中Orsa氏の示唆もあって8/25にEMSで知らせた。


SCIP`12前CEO Scott氏受賞を祝福(ロックフェラー財団理事オーランド'13.5.9)


2 当該白バイ氏と再会・修士論文の要旨(Abstract; Summary)の重要性

SCIP’13は米オーランドで学会日程の合間を縫ってマイアミで再会を期する算段を年初から始めた。既に7年も経過していることから彼の在職と当時のトップも交代している予測から、無理?と危惧しつつMailとEMSで数回コンタクトを始めた。

幸運にも出国の50日前に現マイアミ警察本部長Manual Orosa氏の懇書が届いた。

『貴男が我が管内で道に迷った2006に我が白バイ隊員(William Abraira)が貴男を支援したことを知ったのは私の最上の喜びである。マイアミ警察は来訪者に親切を旨としているので大変励みになる。貴男の在米中の来訪と再会の意向は理解出来る。 私のオフィスでAbrairaと一緒に5/8の14:00は如何? 生憎 私はマイアミ市公安委員も兼任中で市長の緊急要請で出席不可能な場合もある。』と。そして5/8に表敬訪問、謝意表明が実現した。

マイアミ市の市長JOHNNY MARITING.P.E City MIAMIの公用箋に綺麗に浄書され自署のサイン入りの懇書は、cc:Ofc.William Abrairaと写しを白バイ氏へと、マイアミ市警察の100年来のA Century Serviceに DO THE RIGGT THINGFロゴマーク入りでした。

修論の要旨(Abstract)は重要性と有用性がある。要旨は修論全体の要約で課題名にも相当する重要性を帯びている。 従って 一般の科学論文では本文が日本語であっても要旨は英語で書く、しかし、実態は修論の場合には、本文が日本語であれば要旨も日本語で、本文が英語であれば要旨も英語で書くのが一般的である。本学の要旨は英文で、しかも 私は本学の知見と博識に内外の経験豊富な教授陣に厳しく指導されている。有用性は可能な限り多くの人に内容を伝えるためであり、アップロードは世界から注目される。私はこの要旨で先生に多大なお手数を煩わせた。我がゼミは4/7の修了率であった。『名刺を出すより論文を出すこと。』のご指導は現実に厳しい教師は教わる側の将来像に期待と責任を持っている。「生徒の心に向学心の灯火を灯す」方と確信している次第で改めて御礼と畏敬の念を禁じえない。


Orosaマイアミ警察本部長・白バイ員 日大大学院紀要No5収蔵・展示 (マイアミ '13.5.8)

具体例−2011.5.11のSCIP,2011,Orlandの基調講演者は世界に展開するFrost & Sullivan(以下F&Sと略)会長のDavid Frigstadで演題は「戦略的競合競争上でのGoogle」講演の中休みと懇親会で親しく話した機会に、講演はデーターと映像の多用で理解が容易と拙稿『日本の危機管理への提言として』はGoogle Top Rank pageを話題に交歓した。D会長と一緒のVice President Richard Searの目配りを私は見逃さなかった。私は懇親会前に拙稿を急ぎコピーの上、懇親会で彼に呈示した。意外にも 既に手元にあって先程と対応が違いを感じた。R氏に先を越された。トップの関心にViceの即応を学んだ。帰国後に事務課のご配慮で拙稿搭載紀要No5別刷りをカリフォルニアのD氏へ送付、丁重な返信があった。
要旨は修論全体の粗筋で、重要な内容は漏らさず、かつ簡潔に英文は少なくとも二人以上のネイティブのチェックを経て書くことをこれらの経験から有用性と重要性を兼備するもので、特に外国人は英文の要旨から有用性を判断された具体例である。

後日談−昨5/14に’12.5.17のSCIP,2012. Catalyst Award Winnerとして米フイラデルフィアへの途上ラスベガス滞在中にF&S極東支社のGILGでのスピーチ要請が舞い込んだ。端緒はF&S極東支社を訪ね、私の略歴や大学院在籍中を告げており、SCIP’12. Catalyst Awardの事前情報は既に共有されていたと推測する。SCIP’12では、前記R氏のワークショップに参画。SCIP’13では同氏の基調講演に参画。6/26には麻布台のアメリカンクラブで彼のGIL基調講演では本邦の10年先を読む情報分析技法は、30年来の本邦の業態激変を通信・運輸の分野からコンビニやスターバックスの身近な実例を戦略的競合競争情報的な分析と提言は、受講者の共感をも得られるものであった。

昼食会は一ヶ月振りのR氏との再会で旧交を確認、彼の講演例示のスターバックス一号シアトル店は現地の感触は働き易く明るく、でもやや狭い店舗との感触は、昨年私は現地で既に訪ねていたので認識を共有出来て話題が弾んだ。百聞は一見に如かず。前記スピーチ要請はR氏の推薦で有用性の後日談があった。


4マイアミ警察本部長の接遇は凄い−コミュニケーション好例に学ぶ−

オーランド〜マイアミは空路320Kmの1時間程です。折角の行政の長マイアミ警察本部長表敬訪問で余裕を持ってマイアミ空港に到着、訪問した。約束時間の15分前に受付到着、既に事前の指示があった模様で、パスポート呈示で簡単な所持品検査の後、受付ブース横で待った。暫時すると妙齢のレディーが笑顔で出迎えてくれた。二次検問所はフリーパスで本部長応接室へ直接案内された。

四星章の襟章の制服員と私服員の二人の男性と先程の案内の女性が現われた。Manual Orosaマイアミ警察本部長と白バイ隊員(W Abraira)にElizabeth Babun-Matos警察本部長特別補佐官の三名でした。

白バイ氏の支援に感謝と一来訪者の要請に応えた現本部長の表敬の調整に深甚なる謝意を表明した。Abrairaは私服で右腕包帯姿。尋ねると白バイ大会の優勝戦(ノーズリフト)で転倒骨折、公務災害療養中との由。特に’06当時キーウエストからマイアミまで260Kmを4時間半のドライブ後空港近くで道に迷い、搭乗時間も迫り、困惑していたのを支援されたことには家内が大変に感激しており、しかも 『Bye-Bye! 』と爽やかに何事も無かった如くに颯爽と走り去った姿は忘れられないと、家内制作Hの木目込み人形を贈呈し応えた。返礼にマイアミ警察のマグカップやミニュチュアの可愛いいマイアミ・パトカーを私の孫の数を聞いて、5個も贈られた。’06当時のJohn F.Timony本部長は、フィラデルフィアの公安委員長に栄転後、現在はバーレン王国の国家警察機構の訓練・再構築顧問で出向中で、貴方の訪問を聞いたら喜ぶだろうとの由でした。前々任者の業績への継続性と多忙な公務の最中に表敬訪問を設定した精緻な組織運営に感銘を受けた。

マイアミは三度目で体感治安の善さを実感している旨伝えるとマイアミを選んでの来訪者には懇切丁寧を組織運営指針とのことで、帰国後にデジカメ写真を改めて見ると私どもの背丈に屈んで写真に収まる姿勢はMiami Mindと忖度した。一介の訪問者に対する接遇対応は、私は以前に警視総監の渉外管理官時代の2年間に86回の国・公賓の接遇の経験からも公式表敬訪問以上の接遇を享受したことを肝に銘じ、本稿が掲載の暁には、電マガ53号をOrosaマイアミ警察本部長に送付する。必ずや既に所蔵・展示の紀要No5と並列の収蔵・展示と確信している。

受けた名刺はE-mailと卓上電話番号記載で、3通受信の公用文も同様でした。併せて文末には気軽にコンタクトをとの気配りのフレーズ入りのコミュニケーションにトップセールスは驚きを禁じえない。将に “隗より始めよ”である。

’09.1にACCJI主催の早朝朝食会セミナーで再会のDelta CEO R. Andersonの名刺も同じだったことが過った。本邦の省庁のトップ数人と名刺交換はあるものの、未だにこの型に遭遇していない。さる方は取り入れたいと仰っていた。


エピローグ

5/13に表敬訪問した米ワシントンDCのLanier警視総監の名刺と2010の表敬訪問以来、数回受信の書簡も同様なMailに卓上電話と気軽にどうぞとの気配りに徹した懇書を受信した。彼女は2007に総監就任、在任中2010に150周年を迎え、今次表敬の際には門外不出の創設150年の記念年史「336頁金箔表紙装丁本」巻頭言の自分の写真にMasaaki and Hiromi Thank you for your support Chief Lanierのゴールドレターサイン入りで贈られた。


LanierワシントンDC総監 ('13.5.13 150年史巻頭言にサイン贈呈)

不覚にもその場で「サイン入り」や「336頁金箔表紙装丁本」とは気付かずに御礼もそこそこに仕舞込んでしまい欧米流に開いて、サイン入りの御礼をすべきと反省している。この非礼を謝りつつ年史の素晴らしい出来栄えと総監や秘書の頁の感想を送付し返信を心待ちにしている。

私は経過を前々職が国と都の治安機関に身を置いていたので、渡航の前後に警察庁長官と警視庁トップへ報告。併せて紀要No5の収蔵・展示の公文書を六月初旬に受領Jの旨を去る3/25の修了謝恩会で祝辞を賜った日大本部の石井理事へ報告に参上した。

修論の有用性と本学のグローバルな対応を再認識、修論取組と生涯学習への生活化の一助となれば、これに勝る喜びと達成感は存在しない。読了に深謝、ご叱正を!


機会はあらゆる努力の最上の船長である−ソフォクレス


【注釈】



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