52号編集後記 


段々と夏らしい陽気になってきましたね。
6月に入れば梅雨が始まり、それが開けると夏本番。
皆様は今年どのような夏をお過ごしになる予定でしょうか。

私の故郷は、新潟県佐渡島です。
日本海の海は夏場でも寒く暗いのが特徴です。
太平洋側と異なり、海底は沖に出るまでもなく直ぐに深くなり、
人の足では5メートルも進めば足が付かないこともしばしばです。
底の見えない冷たい海、海流が早く冬になれば荒波と化す日本海は、
私にとっては生命の源と言うより死を想起させるような場所でした。
母のお腹に居る頃から、そのような海で育ったため
私の「原風景」は日本海だと考えています。

【原風景(げんふうけい)とは】
人の心の奥にある原初の風景。懐かしさの感情を伴うことが多い。
また実在する風景であるよりは、心象風景である場合もある。
個人のものの考え方や感じ方に大きな影響を及ぼすことがある。
(Wikipedia:「原風景」
……http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E9%A2%A8%E6%99%AF 2013/5/25 アクセス)

少し学業に関係ないと思われるかもしれません。
ですが、私自身は原風景の影響を、大人になった今でもあらゆる面で感じます。
もし、研究に行き詰った時は一旦内容からが遠く離れ、
このような「自分の原点」を探ってみるのはいかがでしょうか。

どうして、この研究にしたのか。
そもそも、自分はどう感じどのように考える人間なのか。
なにに影響されて今の自分があるのか。
……思索する他にも、原風景を辿る小旅行に出て息抜きをするのもいいかもしれませんね。

私自身、佐渡島に8年も帰っていません。そろそろ恋しくなってきました。
今年も行けそうにないのですが、来年は必ず帰りたいと思います。
8年前とはまた違った視点で風景を見たら、どのように感じるのか今から楽しみです。

皆様も、時には立ち止り、自分を振り返ることによって気分転換をしてみてはいかがでしょうか。

 電子ジャーナルは院生・修了生の皆さんの投稿で成り立っています。
 53号の申し込み期間は8月1〜9日、原稿受付期間は8月1〜25日です。

 なお、「投稿にあたってのお願い」をご一読の上、ご投稿下さいますようお願い申し上げます。

2013年5月



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