平成24年度日本大学卒業式に出席して

博士前期課程 13期生 中嶋 千秋

 今年の桜前線は少しイレギュラーで、私の住む関西を跳び越して先に関東で開花宣言が出されました。思いの外長く厳しかった冬を追い出すように一気に春になり、満開の桜の中、平成25年3月25日に日本武道館にて卒業式が執り行われ、同期の大塚奈奈絵さんと連れ立って出席して参りました。


 九段下の駅から人、人、人。キリッとしたスーツ姿や、愛らしい袴姿の卒業生たちに混じるのは若干照れ臭い気持ちでしたが、堂々と(?)アリーナ席の中央に陣取った貫禄充分の私たち。日本武道館に来たのは、9年前のデヴィッド・ボウイのライブ以来。ここにボウイが立って唄っていたんだ!!という興奮を隠しながら平静を装って式の進行を見守りました。
 大学旗、学部旗が入場するといよいよ開式です。博士号授与の次が修士号授与。壇上には代表者が上がりますが、その間私たち修士課程修了者全員も起立します。大塚総長が修了証書を読み上げてらっしゃる間は、自分が代表ではないのになぜか緊張してしまいました。まだ自分の証書は受け取っていなかったものの、少しずつ修了の実感が湧いてきたからかも知れません。そして学部、短期大学部の証書授与のあと、総長告示、理事長式辞があり、校友小山薫堂さんから祝辞をいただきました。小山さんは「おくりびと」の脚本や「くまモン」の生みの親として有名ですが、いまや全国区のキャラクターとなった「くまモン」誕生秘話などもお話いただきました。メディアの最前線で大活躍されている方のセンスに触れられて、これも日本大学の卒業式だからこそと感動しました。


 つつがなく式が終わったあと、同期生の斎藤さんとも無事に合流でき、ピチピチの卒業生たちに紛れてオトナの3人が田安門の桜をバックに写真撮影。そして学位記授与式のために市ヶ谷まで徒歩で戻る途中、桜が満開の靖国神社にお参りしました。振り返れば2年前の入学の際は、東日本大震災直後の節電の影響で東京全体が薄暗いイメージだったと 記憶しています。そういえば武道館で行われる予定であった入学式も中止でした。しかし、この日は曇りのち雨という天気にも関わらず、明るい春のひかりに包まれていた気がします。この善き門出を迎えられたことに、先生方、スタッフの皆様方、学友の皆様方、家族に感謝の気持ちでいっぱいになった一日でした。



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