成長させていただいた眞邉ゼミ

人間科学専攻 由良 優実夫

 理学療法士として,患者さまと接する日々を過ごしていましたが,ひとつの疑問が沸き起こりました。それは,認知症の患者さまやリハビリテーションを拒否する患者さまに対しての対応についてです。認知症の患者さまは,その程度によっては理学療法士の指示が理解できず,適切な運動療法が行なえない場合があり,リハビリテーションを拒否する患者さまは,ご本人が拒否される以上,それ以上の行動をとることはできません。しかし,高齢化社会のいま,認知症だからリハビリテーションが行なえない,というように簡単に結論付けることに違和感を覚え,本当にその結論が正しいのかという疑問を抱きました。
 この疑問を解決するひとつのキーワードとして,行動分析学という学問に辿りつきました。調べるうちに眞邉先生のことを知り,この先生に指導していただければ,自分の疑問に答えを見い出せると感じ,思い切って大学院への入学を決断しました。
 大学院での生活は,予想以上に大変なものでした。通信制ということで,もともと甘い考えがあったかもしれません。日々の仕事で疲れていても,レポートの締め切り期限に間に合わせるべく,無我夢中で課題に取り組みました。また,同時進行で自身の研究についても進めていく必要があるので,睡眠時間を割く日々が続きましたが,同期や先輩方の支えがあり,大変ながらも楽しく充実した時間を過ごすことができました。全て終えて振り返ってみると,我ながら納得できる研究結果となり,入学前に抱いていた疑問が晴れていました。
 最後に,入学をお考えの方にお伝えしたいことがあります。眞邉ゼミは最高のゼミです。同期や先輩方との繋がりが深く,困った時は必ず助けてくれます。また,飲み会なども比較的多いため,他職種の人とコミュニケーションが図れ,学業以外に人間性も高めることができます。この素晴らしいゼミに,ぜひともお越しください。行動あるのみです。



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