支えられた2年間

人間科学専攻 満足 愛

 勉強嫌いの私に大学院はハードルが高いのでは?と思いながら説明会に行った時,眞邉先生からの「大丈夫です」の一言で入学を決めました。研究内容はアンケートをとって,それを比較して・・・と,簡単に(その時はすごく真剣に)考えていたのですが,入学式後の初眞邉ゼミで先輩から「何ができれば意識が高いの?」,「意識の変化が問題の解決になるの?」との質問をうけ,意識が高ければ問題解決じゃないの?何が違うの?と入学初日に早くも自分の考えの甘さを痛感し,やっていけるのかと不安になったことがついこの間のように感じます。
 仕事をしながらの大学院は決して楽な道ではなく,パソコンとテキストを開いたまま,ソファにもたれたまま寝てしまい気がついたら朝!という日が何度もあり,修士論文を提出するまでは休日でも頭の片隅に「あれやらなきゃ」といつもあるので,どこか落ち着かない気持ちで過ごしていた2年間でした。こんな私が研究を1つの形にすることができ,大学院卒業を迎えられたのは,眞邉先生とゼミの先輩方,そして何よりも同期の皆さんのおかげです。「先生はいったい何時寝ているのだろう?」と思うほど,深夜でも朝でも質問のメールを送るとすぐにその答えを返してくださるので,分からないものをそのまま放置することがありませんでした。また,仕事の都合でゼミとの日程が合わず,なかなか出席する事ができなかったのですが,manaba(大学院のインターネット掲示板)を通して,多くの方から研究についてのアドバイスを頂くことができ,どうしたら良いか迷っても必ず進む方向を見つけることができました。そして,同期の皆さんがいつもゼミの内容やニュース,時には涙が出そうなほど心優しい言葉をかけてくださったので,「皆さんと一緒に卒業する」を目標に,途中で挫折する事もありませんでした。 2年間は忙しく,あっという間に過ぎましたが,素晴らしい方達と巡り会え,学問的な知識以上に多くの事を学び得ることができました。これからは,自分の置かれている環境の中で,自分のできる事,自分が果たす役割を1つ1つ楽しんでいきたいと思います。



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