本大学院の進学説明会の勧奨とカタリスト賞受賞

国際情報専攻 4期生 長谷川 昌昭

はじめに
前49号の「資料配布プロジェクトに参加して」を拝読。その意識の高さと母校愛は院生呼び込みに真摯な取り組みに比べて、我が身の至らなさを謙虚に反省し、今後の行動指針にとの決意を新たにした次第である。何と2,700枚の配布が行われ、既に30名の説明会参加者増に繋がった事はご同慶の至りである。
日大通信教育学部夏季スクーリングの際、受講生への本学への受験勧奨キヤンペーンと恒例の「2012オープン大学院in東京」にも参加の機会を得た。数年来の小子高齢化で各大学・大学院の受験者減少傾向の想いを共にし、危機感を共有出来て打開策の端緒となれば望外の幸せである。

1 ベーシィック・スタンス
大学院は院生の言うことを何でも引き受けるところではなく『院生の課題や要請に対して大学院ならではの付加価値を徹底的に考えた上で(修論の指導過程等々で)大学院のスタッフと教員たる教授陣の知見と見識を以てグローバルな時宜的で先進的な汎用性の高いものへ挑戦可能性を示唆、支援、指導、完結させる処』と、ここ10年程の修士学位記修得、研究生、科目履修生の体験から認識を新たにした次第である。
入学当時の再々就職先では、Ethics & Compliance Advisorの職であった。その直後に千葉科学大学等々で教鞭も執る身で、学生対応に時流に遅れを執らないよう ‘02以降の現在迄は研究生と科目履修生を隔年毎に繰り返し在籍中である。また、来期は研究生に再々挑戦する決意もした。
私は ‘02にSCIPAの米認定会員として加盟後は、毎年米国で開催の国際年次総会には参画している。その模様は電子マガジンでも折りに触れて紹介をしている。参加ではなく参画と記したのはKey Note Speakerへの候補者推薦に関わっていることにある。’04は本学の修士学位記授与式に重なってしまい総会は欠席の已む無きに至った。
先の「2012オープン大学院in東京」ではとある研究発表での質疑応答に際し、修士学位記修得後の勤め先への報告は「人事記録記載事項変更報告」で処遇アップが叶えられたと付言した。実は待遇改善へのキャリアアップの具体的手法を2名の方から事後に尋ねられており、海外と国内の修士への乖離を感じていたのである。と言うのは、再々就職先で前記の「人事記録記載事項変更報告」と併せて学位記を提示した翌月から出張手当等の手当項目は役員並みとなり、役員会で披露されて実質的処遇アップや社員各位から、「修士」修得を祝福され面映ゆい思いにも浸ったからである。また他にも、2005年以降のSCIP の年次国際総会Attendance ListにはMASAAKI HASWGAWA Director of JSCI/ Nihon University GSSC M.A.I.P.S.E /Chiba Institute of Science Instructorと修士や研究生の評価と信頼は国際的には本邦との乖離を感じる場面に遭遇している。会議や機内での名刺交換でも強烈な印象与えるためのご指導を頂戴した日大大学院に異国の空の下で心から感謝した。
この彼我の違いは近い将来、急激に迫り来る国際化に際し修士や研究生が本邦でも高い評価を得られる時が必ずくることを確信するものである。その担い手は院生であり、修了生であることの自覚と挑戦の継続が進化を早める淵源と確信する。これは10年来の国際年次総会から得た教訓でもある。
大学院が何をしてくれるかではなく、私たち院生・修了生が大学院のために何ができるかを考え実践することを基本姿勢にすることである。私は著名な外来講師の講演 には遠近を問わずに臨み、教鞭を執る身として時流に遅れを執らず世界の最新情報をシラバスに反映させて講義・講演に臨んでいる(ちなみに、有料・無料を問わず講演に応募の際は『日大大学院国際情報学修士、大学院修了・在籍中、大学講師、米SCIP認定会員、NPO法人JSCIB理事』等々と詳細な肩書を記載すると当選確率が高くなる可能性がある。その方法でQuestioner seatを指定された例もある)

2 通信教育学部夏季スクーリング受講生の感触
8月8日の早朝に我が母校日大法学部近くの日大通信教育学部に向かった。7:40に既に事務課のスタッフと先生方は到着済みであった。
私は2時間程の間に日大大学院のパンフレットを76人の受講生に手渡す事が出来た。一層効果的にと思いを巡らせ、日大大学院紀要のNo5に掲載され、現在もGoogleのTop Rank Pageを占めている『日本の危機管理への提言として』の検索結果をプリントアウトしたものを3Aに拡大ラミネートして首から吊るすことを了解を得て実施しました。何と12名の方から「紀要への投稿方法は?」「 何時からTop Rank Pageに?」「 何処からの引用ですか?」「大学院の修論の審査は厳しい?」等々の反響があり、その方々には日大大学院修了後のM.A.I.P.S.E(国際情報学修士)は、海外でもMBAに勝るとも劣らぬ評価・信頼性やキャリアアップにつながるとお答えした。
Googleは世界中から各種情報を収集・保存し付加価値の高い情報からランク付けをクールにランダムに表示している。受講生は、この価値を知悉した上での日大大学院の学術論文は厳格な査読をクリアした良質な研究であることを知って欲しい。このように、Googleというパブリックスペースでの信頼と研究の達成感を同時に得ることが出来たことは、今後の願出者の増勢に些かの寄与できたのではないかと期待する。

3 SCIP,2012 CATALYST AWARDS WINNERC
実は昨年SCIP2011,Orlanf,FLの国際年次大会のKey Note Speakerの基調講演の演題は”Google”であった。F&SD会長David氏は”Google”の誕生から現在、世界的影響力と競合競争情報上の位置等々に関するものであった。講演後に講演者と直接言葉を交えた際に、私が日大大学院紀要に拙稿が掲載され、現在Top Rank Pageを占めていることやGoogle検索の実用性と上位に位置するメリットとデメリットを告げると、世界的権威者の同氏は初対面にも拘わらず熱心に聞いて下さった。その姿勢は、流石は聞きキキ管理カンリ の世界のIT産業のトップの姿勢と感銘を受けた。帰国後に事務課にお願いして紀要のNo5をDavidへ送付した。着荷の返信は丁重なものであった。此の事が本年のカタリスト賞受賞の予兆だったと思っている。
本年4/17に、5月開催のSCIP2012,Philadelphia,PAに於いてCatalyst Awards の受賞者が私に決定されたとMailが届いた。また5月その会議の途上ラスベガス滞在中にF&S日本支社より帰国後の本邦上場企業の経営幹部へのBILGセミナー講師要請が届き、帰国後に参画する運びとなった。
受賞の推薦理由は概ね下記の通りで、大会関係者等から現地で判明した。受賞式のリハーサルは、本邦には見られぬもので、よくTVなど散見する受賞者の振る舞いは事前の準備が木目細かくなされているとは、恥かしながら初めて知った。5/17の本番では、ロックフェラー財団の情報研究担当役員のSCIP2011,総裁Dr .Scott Leebからマリオットホテルの3階大ホールで授与された。



推薦理由
1 2002以降SCIP国際総会に参画、その模様を在籍中の日大大学院HPから発信、CIを啓蒙・啓発したこと
2研究中の危機管理の修論は日大大学院紀要から発信されてGoogle Top Rank Pageを永年占めていること
3世界の有数都市警察トップ数人と交遊継続を警大機関誌E等で発信、危機管理の最前線に現在も触れていること
4世界のグローバルエクセレント・カンパニーのCEO数名との交遊の継続はアップロードされCIの現場いること
5 警大教授・署長経験者の元警視で未だに世界の警察トップとの交遊,CIとセキュリティに影響を及ぼしていること
6歴代 SCIPのPresidentの一致した推薦と彼等の一部の訪日時には接遇が的確であったこと

推薦者
(University of Pittsburgh, PA) (University of Marriott, NA)( University of Windsor, Ontario.CA)
Clifford C. Kalb; John Prescott; Ph.D. Paul Dishman; Craig Fleishe Ph.D.r; Ken Garrison: CEO SCIP,Martha R. Matteo Ph.D.: former CEO SCIPの諸氏

帰国後に居住地市長Fを始めとして前々職場の警視庁の総務部長・警備部長や警察庁次長等々と関係省庁には5月中に帰朝報告を済ませた。月末に報導の自宅取材を受け、8/21の毎日新聞『警視庁OBにカタリスト賞 テロ・危機管理研究 功績認められ』と報ぜられた。記事は日大大学院総合社会情報研究科の語句が写真入り4段抜きの8段中の記事に数回踊っていたことは嬉しかった。取材後に掲載まで数回のアタリがあったものの掲載当日は、東京オリンピック警備時の上司の命日で墓参の途中に元上司宅を訪ねて掲載を知らせた。教授職を2年務めた警大にも帰朝報告の際に掲載を知らせた。共に祝福された。先のオープン大学院の際の懇親会では、来春願出者と言っていた73歳の方も知悉しており、一定のシナジー効果はあったようだと思い、今後の研究継続の英気を頂戴した。




【引用文献】


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