夏期スクーリングに参加して
文化情報専攻 14期生 高橋 優貴
3日間に及ぶスクーリングは、ありふれた言葉ではあるが、本当にあっという間に過ぎてしまった。帰りの新幹線の中で、この3日間で得たものが頭の中をぐるぐる回り、しばらくその興奮が続いていた。
授業は大学で学んできた雰囲気とは明らかに異なるものだった。限られた時間を利用してでも通信制で学びたい、と思う人たちが集まったときのあの空気が私は大好きだ。実のところ今回のスクーリングで得たものをなかなか消化しきれていない科目もある。しかし不思議とそこで気持ちが落ち込んでいない。今はもっと知りたいと思う気持ちの方が前に出ている。それは授業以外に、これまでメールでやり取りしてきた先生方やクラスメートと実際に顔を合わせて交流ができたことも大きな励みになっているのだと思う。
また今回は3専攻の方と、そして先輩方との交流も図ることができた。同級生の方でも、様々な人生経験を積んできた方がいらっしゃる。講義の中で聞いた「学問の上では年齢差に関係なく、皆が平等」という言葉が今も頭に残っているが、私にとっては皆さんが同じ学友であり、人生の先生のような存在である。
講義が終わったあと、私は指導教官と一緒に食事をとる機会を持てた。その際、他の先輩方も一緒に参加してくださったが、その時の会話は本当におもしろかった。教室の中であろうと外であろうと、皆さんのお話を聞くだけで、人生経験が少ない私には、大袈裟な言い方かもしれないが、本当にパッと一つ世界が広がった気がする。
この通信制大学院では日本に限らずシンガポール、ペルーと世界各地で活躍していらっしゃる方がいる。この大学院に入らなければ絶対に出会えることのできない人たちばかりだ。今回は中国からいらっしゃっていた先輩ともお会いすることができた。私もこれから中国で受講していくことになる予定だったこともあり、ここでの出会いには感激してしまった。このわずか3日間ではあるが、得た縦と横、両方の関係を大切にしていきたいと思う。通信制であっても、いや通信制だからこそ、世界のどこかでつながっている仲間ができる。そんな仲間がいると思うだけで本当に心強い。