2012年6月

日本大学大学院総合社会情報研究科
同窓会設立準備委員会

震災復興支援プロジェクト「いわきの子供たちに本を送る」
―いわきの子供たちに読んでほしい幼・児童図書をお寄せください―

 文化情報専攻12期生の吉田裕美さんが、福島県いわき市の「ふるさと絆情報ステーション(イオンいわき店)」で福島原発避難区域(20km圏内)の人々に向けた支援活動を続けておられます。大震災から1年3カ月を経過した今、子供たちの心のケアが大きな課題となっているとのこと。そこで、本委員会では、子供たちのケアに役立ててもらおうと、幼・児童書を送ることを企画いたしました。皆様には、新書、中古本を問わず、子供たちに読んでほしい図書を提供くださるようお願いいたします。
 尚、これまでの経緯につきましては、電子マガジン48号に吉田裕美さんが執筆された「修了生記念講話―学ぶことを伝える使命―」および、この「お知らせ」後段にあります吉田さんからのメール抜粋をお読みください。
 以下、プロジェクトの詳細です。

1)実施期間:2012年度中
 図書提供呼びかけ開始:2012年6月
 図書提供呼びかけ終了:2013年3月25日
 提供図書受取最終日:2013年3月25日

2)対象図書:
 幼・児童書であればジャンルを問わない(絵本、物語、事典、図鑑、コミック、・・・)。
 新書、中古本、いずれも可。

3)冊数・分量:
 制限なし。

4)配置場所:
「ふるさと絆情報ステーション(イオンいわき店)」他、同種の情報ステーションや臨時に特設された子供の遊び場。幼稚園(50ケ所)、いわき赤十字センター献血ルーム、病院等にも分配、配置予定。

5)配置方法:
吉田さんが現地の学校の先生やボランティアのメンバーと「ふるさと絆情報ステーション(イオンいわき店)」に届いた本を分け合う。一部の本は子供達と配り歩く。

6)図書提供呼びかけ方法:
1. 6月、「震災復興支援プロジェクト」案内をメール配信
2. 7月20日(金)〜22日(日)夏期スクーリングで呼びかけ
3. 10月27日(土)オープン大学院で呼びかけ
4. 11月23日(金・祝)〜25日(日)冬期スクーリングで呼びかけ
5. 電子マガジン第49・50・51号「gssc.alumni同窓会コラム」に「震災復興支援プロジェクト」案内を掲載

7)提供図書受取および配送作業:
 会場:市ヶ谷 日大会館
 日程:2012年 7月20日(金)〜22日(日)夏期スクーリング
    2012年10月27日(土)オープン大学院
    2012年11月23日(金・祝)〜25日(日)冬期スクーリング
    2013年 3月25日(月)修了記念祝賀会/同窓会

8)図書配送先:
ふるさと絆情報ステーション(イオンいわき店)
 〒970-8026 福島県いわき市平字三倉68−1
 イオンいわき店 販促(絆ステーション)吉田裕美
 Tel.: 0246-41-3000 FAX: 0246-41-3100

9)作業・人員:市ヶ谷の日大会館での作業。各行事に参加の方々、お手伝いください。
 図書受取:若干名
 梱包:若干名
 出荷:若干名

10)経費:
上記行事期間中に、市ヶ谷の日大会館へ参加者が各自持参したものは会場で梱包し、一括配送する。この場合の送料は着払いで、「ふるさと絆情報ステーション(イオンいわき店)」が負担する。尚、日大会館への送付による図書提供は対応困難なため、受け付けない。同窓生が自宅等から直接「ふるさと絆情報ステーション(イオンいわき店)」へ郵送する場合は、原則として、提供者が送料を負担する。ただし、冊数が多く、個人負担が大きい場合などは、事前に吉田裕美さんに連絡し、着払い扱いにできるか相談する。

11)吉田裕美さんから本委員会担当者宛ての現地報告メール(抜粋):
(2012年5月29日付) 児童書のお話、とても嬉しく思います。(中略)昨年までは生活の再建で皆さん精一杯でしたが、最近では先の見えない不安から、鬱や自殺といった問題を抱えた方が多くいらっしゃいます。当店の情報ステーションのあり方も、情報提供、手続き代行といった事務的なものから、精神の健康、心のケアへと目的が変化してきております。
 特に最近目立ってきたのが、首都圏へ一旦は非難したものの、慣れない環境でストレスが溜まり、引きこもりとなる幼児、児童が再び福島県へ帰ってきているという状況です。近くの小学校でもGWを過ぎたあたりから、心の病で編入してきている児童が多くなりました。情報ステーションは設立当時こそ大人の利用者ばかりでしたが、最近では幼児や児童の来場数が増え、折り紙教室を開催したり、こいのぼりをいっしょに描いたりして小さな子供達の静かな苦しみに、少しでも一緒になって悩む日々を過ごしております。
 子供達は本が大好きです。学校になかなか馴染めない子供達にとって、学校の図書館も遠い存在です。ご提案下さった児童書を、当店の情報ステーションに設置できるなら、このような子供達の心強い友となるでしょう。御手数とは存じますが、是非お譲り頂ければこんなにうれしいことはございません。時期はいつでもかまいません。
 どうぞよろしく、よろしくお願い申し上げます。

(2012年6月7日付) 仙台で壁新聞を発表した子供達と本を配って歩こうと考えております。大人が与えるものより、同じ年代の子供達が手渡すものを子供達は責任をもって大切にするんですよ。

(2012年6月11日付) 本日、吉田さんからの紙芝居の枠と絵本が店に届きました。吉田さんからの紙芝居の枠は貸し出しているので、当の店で使えなかったのですが、これで毎月開催している本売場の読み聞かせに使えます。とても助かりました!いただいた絵本は名画を楽しむ内容のものでしたので、小学生高学年の自由学習に早速利用したいと思います。本の種類の数だけ、あれも出来る、これもやろうと可能性が広がります。職場のすぐ近くに小学校がありますが、はしゃぐ声は聞こえてきません。外で遊ぶ替りに子供達は本を読むようになったと先生も、保護者の方も言われます。もちろんゲームやマンガも大好きですが、先生曰く、「本と過ごす時間は、一人の時間です。無意識でしょうけど、自己と向き合って心を整理しているんでしょう」とのお話でした。

12)企画者からのお願い
@ 人手、手間、時間は少々かかっても、いわきの吉田裕美さんたちの取組みに響き合うような図書提供でありたいと願っております。ヒト・モノ・カネを動かすことはあくまで手段であり、効率よく、合理的でなければなりませんが、目的は鬱々としているらしい子供たちを楽しませることですから。いわきの子供たちに読んでほしいと思われる図書が皆様の身近にありましたら、新しいもの、古いものにかかわらず、ご提供をお願い致します。
A 中古本について
「普通に読める状態のもの」を、埃をはらうなどのクリーニングをしてからお持ちください。ただ、カビなどがある場合がありますので、クリーニングをする際には、マスクを使用し、埃を吸い込まないように注意して下さい。できれば、屋外で埃を払い、風に当てるなどして下さい。その他、お名前の記載がある場合、特に支障のない方はそのままで結構です。または「福島の情報ステーションの方々へ」と名前の前後に添えると寄贈されたものと分かります。支障のある方、気になる方は、シールを名前の上から貼る、あるいは個人情報保護スタンプなどを使って読めないように処理をしてからお持ち下さい。



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