48号編集後記


梅雨を目前に温度変化の激しい天候が続いております。
最近では、前日との気温差が10度を超えることも珍しくありません。
皆様は体調などくずされないよう、十分にお気を付け下さい。

話は変わりますが、「三寒四温」という言葉をご存知でしょうか。
私は以前インターネット上で、春の天候変化が激しい時期のことを
「三寒四温」と書かれていたのを目にしましたことがありました。
「あれ、三寒四温って春に使う言葉だっけ?」と少し気になり、
改めてインターネットを使い調べたところ、以下のように書かれていました。

【三寒四温】
冬季に寒い日が三日ほど続くと、そのあと四日ほど温暖な日が続き、
また寒くなるというように7日周期で寒暖が繰り返される現象。
朝鮮半島や中国北東部に典型的に現れる現象で、日本でもみられる。
一般に寒い日は晴れで、暖かい日は天気が悪い。
もともとは中国北東部や朝鮮半島における俚諺であって、
シベリア高気圧の勢力がほぼ7日の周期で強まったり弱まったりするからと考えられている。
(Wikipedia:「三寒四温」
……http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%AF%92%E5%9B%9B%E6%B8%A9 2012/5/25 アクセス)

このように、三寒四温は冬に起きる現象です。
ですが、リンク先にも書かれているとおり、近年では
「春先に低気圧と高気圧が交互にやってきたときの気温の周期的な変化」
という意味合いで使われることが多いそうです。
記事に書かれるくらいですから、こちらの意味で使われていることも無視できない気がします。

言葉には、元の意味(原義)ではない言葉の使われ方(俗用)が存在します。
本来の言葉の意味を正しく理解するのはもちろんのこと、
近年の言葉の「移ろい」にも目を向ける必要があるかもしれませんね。

さて、「移ろい」と言えば、言葉を含め情報が最も移ろう場所はインターネットではないでしょうか。
皆様は論文を書く際、情報収集のためインターネットをお使いになることがあるかと思います。
参照する際には下記の項目を明記しましょう。

1:作成者
2:Webページのタイトル
3:アドレス(URL)
4:アクセスした日付

また、参照する場合は作成者や作成日(または更新日)が明記されているものを選びましょう。
インターネット上では情報が頻繁に更新されます。
参照した時と、記事が変わってしまっていることも多々ありますので、特に4は必ずお書き下さい。

インターネットでは言葉一つとっても、沢山の情報が公開されています。
時に間違った情報も流れてくる厄介な面もありますが、
得た情報を精査し上手く使っていくことができれば、非常に便利であることは確かです。
それらの情報を駆使し、皆様の日頃の学習にも役立てみてはいかがでしょうか。


 電子ジャーナルは院生・修了生の皆さんの投稿で成り立っています。
 49号の申し込み期間は7月25〜8月2日、原稿受付期間は7月25〜8月19日です。
 夏期休暇を挟むため、通常の日程とは異なりますのでご注意ください。
 

 なお、「投稿にあたってのお願い」をご一読の上、ご投稿下さいますようお願い申し上げます。


2012年5月



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