北野ゼミ春合宿報告

博士課程後期 大泉 早智子

 北野ゼミでは毎年3月春合宿が行われております。修士2年生は完成した論文の発表、修士1年生は今までの研究成果と修士論文作成に向けての指導、博士課程では研究発表を行い、先生はじめ参加者の意見交換の重要な場となっています。
 今年度の春合宿は、東日本大震災の影響で開催が危ぶまれましたが、これから先の日本の状況を考えると、心配とはいえ、私たちがやるべきことをやらなければという思いで、皆参加いたしました。
 先生からの指導に新たな展開を模索する人、今までの研究の方向性を見極める人、有意義な意見交換が行われました。また、博士課程での守重信郎氏の博士学位取得講演会が行われ、苦労話や今後の研究に向けての示唆など、大変有意義な時間を過ごすことができました。

 守重さんの学位論文「わが国の大学博物館の起源と発展~大学博物館像に焦点をあてて~」の取得講演会でのご苦労話は、ご本人のライフワークでもある、クラシックの音楽になぞられて、修士論文は単一楽章の音楽であり、博士論文はそれらがまとまった交響曲の様なものである。そして一つの大きなシンフォニーにならないといけない。重要なのは構成力であるとまとめられました。


 私たちゼミ生へのアドバイスとしては、このようなゼミの合宿や研究会には必ず参加し、先生のご指導やゼミ生同士のコメントをもらうことがとても重要で、そのことによって論文がまとまってゆくと強調されました。その他に重要なことは、家族の理解がなにより大切で、支えてくれた家族の皆さんに感謝したいともおっしゃっていました。

 その後、行われた祝賀会では多数のOBの皆さんが参加し、守重さんへの記念品・花束贈呈が行われました。そして懇親会では、色紙にそれぞれ想いのこもった一言を書きながら普段聞けない内輪話に花を咲かせることができました。最後に、守重さんはグノー作曲のアヴェ・マリア、サン・サーンス作曲の白鳥の2曲をヴィオラでの演奏を披露され参加者は皆聴き入っていました。会計報告での余剰金は全額、東日本大震災の義援金として日本赤十字社へ送ることになり次の再会を約束して散会致しました。





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