社会人であるからこその大学院

人間科学専攻 矢野 香

 東京転勤に伴って、かねてからの念願だった大学院入学を志望したのが2年前。当時は、通信制であることよりも、仕事との両立を考え社会人が多い大学院であることから本学を選びました。しかし私はその後、通信制大学院であることに大きく助けられることになりました。なぜなら、わずか1年で再び地方に転勤、しかも家族に病人が出て私は仕事を休職、看病に明け暮れる日々となったからです。通学制の大学院であったならば、きっと退学か休学をしなければいけなかったことでしょう。
 そんな状態にもかかわらず、数々のレポートと研究をクリアし、この度、修了させていただくことができました。これは奇跡としか言いようがありません。

 この奇跡を起こしたのは私ではありません。真邉先生のご指導と、ゼミの皆様の助けが起こしてくださった奇跡です。私自身は、ただ「修了したい」という意地を持って、踏ん張っただけです。

 本学の先生方の、メール・サイバーゼミ・manaba等を使った的確なご指導には驚きすら覚えました。特に真邉先生には、根っからの文系で数字アレルギーの私に心理学的統計の基礎から教えていただきました。たとえ対面での直接指導であったとしても、この数学恐怖症の私に理解させるのは難しかったと思います。それを通信のみで理解することができたのは、眞邉先生のご説明の言葉、指導が的確でわかりやすかったからです。
 さらに、ゼミの仲間には、先輩にも同期にも後輩にも、何から何まで支えてもらいました。研究のためのアンケートに協力してくれたり、研究の情報をくれたり、ともにリポートに取り組みながら励ましあったり。職場では絶対に会えないような仲間と出会い、職場の人間関係ではありえないような一体感と仲間を得ました。本当にみなさん、ありがとうございました。

 学業だけに専念できる学生とは違い、社会人は、家庭と仕事がある上での大学院での学びとなります。家庭でも仕事でも何が起こるかわからない人生に対し、柔軟に対応していただいた点で、本学に入学して良かったと心から思っています。本学は「社会人であるからこその大学院」のシステムだと私は思います。
 本当にお世話になりました。
 今後の仕事にぜひ今回の結果を生かしていきたいです。
 ありがとうございました。



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