2年間を振り返って

国際情報専攻 少名子 忠正

 語学学校に勤める私は、2008年秋頃から経営についての研究ができる大学院をずっと探しておりました。最初は社会人を対象とした通学制の大学院を探していて、実際に資料請求や電話での問い合わせ、説明会等に参加してみたものの、週休1日、シフト制でいつ勤務時間が変わるか分からないという私の勤務形態では、条件に合致するところがなかなかありませんでした。
 そんな中、通信制の大学院に視点を変え、日本大学大学院の存在に気付きホームページをチェックすると、経営を専門とされる階戸先生の教員紹介のサイトに目がとまりました。早速事務課に連絡をすると、職員の方が丁寧に講師の説明ならびに入学から卒業までの必要条件等、丁寧に教えて下さり、「ここなら職場に迷惑をかけることなく研究に打ち込めるぞ!」と思い、さっそく入学に必要な書類をそろえ願書を提出しました。
 実際に入学し、何事にも早めに着手する私は、会社の休憩時間や電車の通勤時間を利用して教材や参考図書のインプット、そして仕事が終わった後、自宅で黙々とリポートを書いていました。ただ毎晩遅くまでパソコンに向かっていると目が疲れ、頭も働かなくなり、仕事でケアレスミスを繰り返すといったケースがしばしば起こりました。
 そこでリポート作成を夜ではなく朝に切り替えました。朝型の方が不思議と良いアイデアが浮かび、想像以上にリポート作成がはかどり早い段階で先生方から最終稿の承諾を頂きました。
 そして1年次のリポートを11月下旬ぐらいに全て終えると、早速修士論文の内容や参考文献の選定に取り掛かりました。もともと「語学スクールの経営をどのように持続させていくか」という明確な目的意識があったため、ある程度の論文構成のイメージができていたので、わりとすぐに着手することができました。ただ当然のことながらリポートとは分量が異なるため、朝だけのアウトプットでは時間がたりず、大学側から貸与されたノートブックを持ち運び、休憩時間にカフェで黙々と論文を書いていました。
 論文の草稿第1回目を階戸先生に提出したのが2年に進学する前の3月ぐらいでした。先生は丁寧に論文の至らないところや、誤字脱字、改善点等、細かく丁寧にしてくださりました。私もその指導を素直に受け取り、本屋さんへと向かい参考図書の購入、そして修正や加筆をし、4回〜6回ぐらい先生とやり取りを行った結果、ようやくOKのサインをいただきました。感無量の喜びを味わった一時です。
 その後も2年のリポートを早めに作成し、あっという間に2年が経過しました。
 2年間を振り返ってみると、とにかく分からないことがあれば参考になる本を購入し、納得するまで調べるという習慣が身に付いたと思います。恐らくそれが「研究スタイルの確立」なのかもしれませんが、それが現在の仕事にも役だっているような気がします。
 ただ課題もありました。それはプレゼンが苦手な点です。中間発表も最後の面接諮問も思うように伝えたいことを表現できませんでした。これは今後の課題とも言えます。
 以上、最後になりますが、熱心に研究指導して下さった階戸先生やご指導いただいた数々の先生方には大変深く感謝しております。この2年間の経験を次のステップへと活かしていきたいと思います。ありがとうございました。



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