オープン大学院に参加して

文化情報専攻 9期生 桜井 直美

 今年のオープン大学院は、「日本大学大学院総合社会情報研究科 創立十周年記念」という節目の年となり東京(市ヶ谷)で開催されました。私は今年の春に修士課程を修了し、研究生として勉強を続けています。そして、この節目の年に実行委員の一人としてオープン大学院に参加させていただきました。当日は穏やかな天候に恵まれ、日本各地から会場に足を運んでくださる皆様のことを思うとほっとしました。
 私は受付係を担当しました。出欠確認や資料をお渡しするために先生、発表者、参加者の方たち皆様と直接お目にかかることができました。そのご活躍から名前だけ存じ上げていた先生や先輩のお顔を確認することもできました。いつも遠くからお顔だけ拝見するだけで、近寄りがたい(怖そう)と思っていた先生が、思いのほか優しい言葉をかけてくださったり、他専攻の先輩達から有益な情報を教えていただいたり本当に充実した時を過ごすことができました。久しぶりに会えたゼミの仲間や同期生とは話が尽きなくて、受付に座っていたにも関わらず、ずっと話し続けていたような気がします。

 さて、研究発表や講演、シンポジウムのご報告もしなければ! 文化情報専攻ということもあり、普段全く接することのない分野の発表を楽しみました。例えば、職場のメンタルヘルス対策という発表では、職場のみならず、私個人のストレスとの取り組み方のヒントをいただきました。リーダーシップのあるべき姿の発表からは家族との接し方のヒントをいただきました。とりわけ興味深かったのは、ペットと仲良く暮らすという講演でした。動物の応用行動分析学研究にもとづくものだと思いますが、インコが様々なことを学んだ動画を見せていただき、専門外の私にもしっかり理解することができました。私はテリア犬を二匹飼っていますが、この講演を拝聴し、今後家の元気すぎる二匹のテリア犬との接し方を再検討しなければと思っています。受付に座っていたということもあり、全部を聴講できなかったのですが、それぞれの講演や発表の様子は順番に聞きに行った受付仲間から詳しく教えてもらいました。「身体が二つあれば」と思うくらいにそれぞれの発表は個性豊かで実り多いものだったようです。

 初日終了後に行われた立食形式の懇親会では、ワインや料理を楽しみながら、皆さんと心行くまで歓談させていただきました。研究以外の悩みや愚痴も同期生や先輩と分かち合いました。この大学院で学ぶ方たちは年齢層も幅広く、職種も様々でお住まいも全国各地に広がっています。大学院で学ぶことがなければ、決してお目にかかれなかった多くの方たちとの交流が持てます。そのことがこの大学院の大きな魅力の一つであると再確認できたひと時でした。

 実行委員であるにも関わらず住まいが山形県なので、事前のお手伝いがほとんどできませんでした。充分なお手伝いをすることができませんでしたが、創立十周年記念という節目のときに関わらせていただいたことに大変感謝しています。2日間のプログラムが終了し、宿泊先のホテルへ戻ったら声がかすれていました。風邪かな?と思いましたが、振り返ると当然です。ずっとおしゃべりし続けていたのですから……



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