Change!!!

文化情報専攻  刀祢 智恵子

 大学院に入学したきっかけは、およそ二年前のこと。何か、自分の遣り残したことがあるような気分にとらわれ、同時に10年に及ぶアメリカ生活でたまらなく日本が恋しくなった時期でもあり、たまたまインターネットで通信制の大学院があることを知り、あわてて願書を送った。すったもんだの末、やはりかなりのカルチャーショックを経験し、やっと入学。

 英語が90%以上の生活から日本語のテクストブックを読まねばならない過酷な状況に突入! 文章を目で追っても意味がついてこず、かなりの苦戦。T先生にはテクストブックのチェンジを願い出るも空しく却下。不安を胸に抱きつつ課題に取り組む日々。そんな課題消化不良状態と同時に一年生の段階から修士論文の準備にとりかかる。入学時、論文に書きたいことがはっきりしていたはずなのに、迷う迷う。あれも、これも、またあれもこれも。結局は元の木阿弥に落ち着くも、書き始めると気になること、書きたいことが増える増える・・・。よって内容は支離滅裂。かつてprocrastinationをしたことはありませんでした。これは自慢です。ところがどっこい。論文締め切り期日を前に年末から年始にかけて担当のM先生には多大な迷惑と、睡眠不足を強い、自分のことは棚に上げ、添削の催促をする始末。あああ、あの長い夏休みはいったいなんだったのだろうか、と反省するも時すでにおそし。涙。しかしこんな私でも、何とか、ようやく、論文を仕上げることが出来ました。つまり、こんな私でも、“Efforts will always pay off.” と言って良いのでしょうか。もしくは書き上げたこと自体が “Once in a Blue Moon.” なのでしょうか。

 アメリカ大統領Obama氏のキャンペーン・スローガンは図らずも “Change!”、 “Yes, We Can!” でした。この気持ちが修士論文への取り組みにも大切と学びました。私も含め、社会人にとって学びのモチベーションは様々、またゴールも同じく様々。それこそがこの大学院の醍醐味。しかし、諸先輩が述べられているように、計画性はやはり大事です。どうぞ、これから論文に取り掛かられる皆さん、“There is no royal road to learning.”という言葉を胸に日夜邁進されますように。そうです、“Yes, You Can!”です。



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