学位記伝達式を終えて
国際情報専攻 樋口 壽男
桜の花が満開の今、あらためて2年前の開講式のことを思い出します。希望と不安を感じながら、これからご指導いただく諸先生方の講義概要を緊張して聞いておりました。特に通信制大学院であるため、孤独な学習、研究生活になりはしないかと、とても不安に思いましたが、指導教授である階戸先生の励ましの言葉に助けられ、お蔭様で2年後には、なんとか、自分でも納得のいく修士論文を完成することができ、学位を取得することができました。振り返れば、大変な日々ではありましたが、短くも感じる思い出深い2年間となりました。
入学後は、パソコンを使ったサイバーゼミのほか、軽井沢合宿、所沢でのスクーリングなど、想像していた以上に、指導教授となる先生、そして、同期生や先輩と直接、顔を合わせる機会も多く、定期的な集合ゼミや懇親会を通して、互いに、情報交換など、親しく交流を重ねることができました。一方、学業が始まると「仕事」と「研究」を両立させながら、目前のいくつもの山を越えなければなりませんでした。正直言って、かなり辛い道程になりました。リポート作成は、自分で選択した科目に対して、担当の先生から与えられた課題について学習するものでした。1年次には、5科目に対して20本、2年次には、ミニマム4本のリポートと修士論文を書き上げなければなりません。忙しい仕事を抱えている方には、かなりハードな課題となることは間違いありません。リポートを書き上げるには、仕事をこなしながら、基本教材をはじめ、参考図書、文献など多くの書籍を読まなければなりませでした。主に、図書館を利用して、関連図書を、早め、早めに、探しましたが、すぐに、揃うものばかりではありません。必要なものは、書店やインターネットで買い求め、手元に置き学習をはじめました。そして、日々読書を続けることで、分かっているように思えた事柄でも「なるほどなあ」「そういうことだったのか」と、新たに感じ入ることも多々あり、辛いながらも、密かに楽しく思えたことも、度々ありました。しかし、いざ、書き始めると、筆が進まず、気が付くと、夜が白々と明けてきたこともしばしばありました。課題リポートを完成させるためには、担当の先生との間で何度となく、やり取りを重ね、できる限り納得のいく、内容に厚みのあるリポートに仕上げることが大切だと思います。修士論文は、実質、2年目から取り掛かることになりましたが、当初、決めていた「研究テーマ」があまりにも、幅広になりすぎていたために、整理がつかず、悩んでいたところ、先輩からのアドバイスが「ヒント」になり、その後、明確な問題に絞り込んで、研究することで論文を書き上げることができました。後輩の皆様も、壁にぶつかり悩むことになるかも知れませんが、階戸先生をはじめ、諸先生方、先輩の「ひとこと」が、問題解決の糸口になります。そのためにも、サイバーゼミはもとより、市ヶ谷集合ゼミ、夏季・冬季スクーリング、特に、軽井沢合宿を通して、さらなる交流を深めてください。日々の仕事に追われながらも参加意識を高めることで、さらに充実した2年間を過ごすことができると思います。
今、修士論文奮戦記を書きながら2年間にわたりお世話になりました指導教授の階戸先生をはじめ、教職員の皆様、そして個性あふれるゼミ仲間の皆様を思い浮かべ、感謝の気持ちでいっぱいです。誠にありがとうございました。