36号編集後記
新型インフルエンザの感染者が、昨夜、東京でも初めて確認されました。
一方で、裁判員制度が本日よりスタートします。
様々なものが時々刻々と変化するなかで、学び続けることの重要性、尊さを改めて感じさせてくれたのが、今号の特集である、修士論文および博士論文の両“奮戦記”でした。
拝読していると、その奮戦ぶりが容易に目に浮かんでくるのです。読後感が、また実にさわやか。自身の“凡戦”時代を思い返しつつ読んでいると胸が熱くなり、研究へのモチベーション、エネルギーが充電されていく想いでした。
特に感銘を受けたのは「誤字脱字のなさ」です。
「なにをそんなこと」と思われるかもしれませんが、私がかつて指導教員に口酸っぱく言われたのが、まさにこれでした。投稿論文や研究費の申請書など、誰かに読んで“いただく”ものに関しては、まず見やすく、目に止まるものでなければならない。誤字脱字、表記揺れ、主語・述語のねじれ等は、見やすさの妨げになるばかりか、内容の質をも下げる、と。
情報過多(飽和?)の現代において、取捨選択は読み手に委ねられています。
内容に関しては全くの“凡戦”であった私の修士論文や申請書も、読んでいただいてこその物種、通ってこその今。そう思います。自身の考えを他者(同胞、社会、後生・・・etc.)にわかるように伝える(まとめる)というのも、研究には欠かせないエッセンスではないでしょうか。
現在、最前線にて奮戦中、あるいは軍議(準備)中の現役生の方々、最前線を退くも自身の領地(フィールド)にてご活躍のお歴々、とそのご家族や周囲の方々・・・etc. とにかく多くの方に読んでいただきたい、そんな今号の特集でした。
電子ジャーナルは院生・修了生の皆さんの投稿で成り立っています。
36号から投稿の申し込み・原稿送付期間を設けておりますのでご注意ください。
37号の申し込み期間は8月1日〜10日、原稿受付期間は8月1日〜25日です。
なお、「投稿にあたってのお願い」をご一読の上、ご投稿下さいますようお願い申し上げます。
(今号より担当者が変わりました。
至らぬ点も多々あるかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。)
2009年5月21日