Crisis Management Blackout 停電時の危機管理

国際情報専攻 6期生・修了 森田 喜芳


 今回のテーマはデトロイトで4日間の大停電が発生した!その時の経験を元に「停電時の危機管理」を日頃からどのように備えて良いのか?を私なりにまとめてみた内容である。大停電は6月9日、月曜日の朝12時04分に起こり、6月12日、木曜日の19時36分に解消された。当然のことながら急に停電になると、とっさに情報収集、生活&食事などを考えるが、事前に非常時に必要なものを常備しておくことも考えるようになる。今回の経験を踏まえ、私なりに考察してみた。

 最初に電灯の代わりになるものとして、ろうそくの火をつけた。しかし私はタバコを吸わないため、マッチやライターを持ち合わせていなくて、ようやくレストランの名刺代わりにもらった紙マッチを探してきてろうそくに火をつけることが出来た。その時には懐中電灯を使用してマッチを探した。日頃から各部屋に懐中電灯一つずつ備えつけていたのが幸いして事なきを得た。 次に水道、ガスなどの他のライフラインなどの点検をした。どうやら水道、ガスは使えることを確認して一安心した。
 また、情報を得ようと乾電池を使用するラジオを探したが、US製では見当たらず、1979年以来、常に持っている日本製の短波ラジオに乾電池を入れてようやく外の情報を得ることが出来た。USで購入したラジカセなどは乾電池で聞けるモデルは皆無であった。(次回よりこの事を教訓にしてラジカセなどを購入するようにしたいと肝に銘じた!)
 電話も全く使えなく、又携帯電話も電池切れになりそうになって、あわててUSの携帯電話を車のシガソケットを電源として充電して事なきを得た。日本の携帯電話の充電も、たまたま私が6月に日本に帰国した際に購入したPCからの充電器を使用した。また、PCへの充電は、新たにシガソケットからPCへの充電器を購入することで解決した。家庭の固定電話は全く使えなかったが、これも今では旧式となっている電話コードのみで接続するタイプの電話機に購入してきて、固定電話も通じるようになった。(この旧式の電話機は一般的にはスーパーなどで$10から売っていたが、今回の停電では$30以上のタイプしか残っていなかった!ちなみに私が買った$33の固定電話機は停電して3日目であったが1台しか残っていなかった!)
 車のシガーソケットより電源を利用する例としては、冷蔵庫やTVなども使用できるようであるが、我が家の冷蔵庫には生ものは入っていなく、ビンなどが多かったので余り被害は無かった。(生ものが多いと冷凍庫内で食品が溶けてバクテリアなどが発生し中身を捨てるようになる) 尚、知人からの情報で、長時間の停電の場合は主要な電源は抜いておくことを教えて頂いた。理由は、突然停電が解消になり電気が入った場合に冷蔵庫、TVなどのヒューズが飛んで使用できなかったことが過去にあったと知人の母親からの忠告だ、との事だったのにで、早速私冷蔵庫、TV、ラジカセ、パソコン等の電源を抜いた。
当然のことながら食料品も近くのスーパーや日本食料品店などで買い揃えた。尚、3年前に1メートル以上積った大雪で車がガレージより出られず困ったことがあり、常にろうそく、ラジオ(電池付き)、食料品、ラーメンその他の乾麺類、飲料水、懐中電灯(大中小の乾電池の予備は多い方が良い、又ろうそくは飾りと実用で使えるためにも多い方が良い)を常備するように心がけている。

 停電してから2日目の朝、シャワーを浴びてから45分間家の回りを歩いてみた。そのときに初めてGeneratorが10軒に1軒あるということに気がついた。(Generatorの音は大変大きいので、通常ではあまり使えないだろう。)
 私が長年勤めていたホンダの発電機も1台あった。ホンダの発電機は、エンジンの音を聞いただけで、他社との違いを即座に判断できる。このホンダのGeneratorを使っている方の顔は見えなかったが、その家の前を通るときに、自然に「ありがとう!」の感謝の気持ちを込めてお辞儀をしてホンダのGeneratorにエールを送った。
 スーパーのマイヤー店に行ったら、大型の発電機が、120ドルで売っていた。たいへん安いのに驚いた。ホンダの発電機はおそらく最低でも300ドルぐらいするだろう。500ドルぐらいが適当な値段ではないかと思っていたので、120ドルにはびっくりした!アメリカではこの価格レベルの発電機が一般的なのだろうか?今後大いに調査をしていく必要がある。
 知人の会社(Comerica=銀行)では半分以上の人が出勤してないとのことである。また出勤している人も、会社の自家発電の電力が強くなったり弱くなったりと一定しないため、パソコンなどが使えず、近くにあるマリオット・ホテルに宿泊の予約を入れて、ホテルの冷房の効いた部屋でパソコンを使用して仕事をしているとのことであった。

 夏場には落雷による停電が多い。それはこの地域の電線が地下を通っていなく、日本と同じように外の電柱を通っており又、日本と違ってこちらの電柱は、道路わきの大木の間をとおっているので、雷などで大木が倒れるとすぐに前線が切れてしまう。そのために、夏場は停電が多い。
 通信は電話よりパソコン、パソコンより携帯電話であろう!(パソコンに携帯電話の機能がない!)携帯電話はバッテリーがあれば、どこからでもメールの受信、発信ができる打つことできる。パソコンは、通信ケーブルや通信基地が無いとメールの受信、発信ができない。それらから考察するとこれからは携帯電話派が伸びていくのだろうか?(パソコンの携帯電話化になるのであろう?)と推察する。
 今後は太陽電池が必要であると痛感した。太陽電池であれば、天候が晴れてさえいれば電気は常に供給されている。今後大いに検討する必要がある。太陽の光をうけて、太陽電池を世界中に24時間送り続ける衛星パネルの実現はできないだろうか?技術の進んでいる今の世の中に、4百キロ上空のところで太陽の光を受け、地球に送るという事は実現できないのか!今後の研究テーマであると考える。
 同様に車のエネルギー源として太陽電池を活用した燃料電池車の開発が急がれる!(この原稿を書いている途中でトヨタより太陽電池を搭載した車を開発したとの報道、記事が出てきた!)

 以上が、今回のデトロイトの4日間停電による私なりの危機管理と今後の考察である。

 尚、Detroit News 6/9は以下のように報道しているので参考までに以下に添付する。

Monday, June 9, 2008

“Storms leave 6 dead, thousands without power”

A swift-moving band of thunderstorms swept through the state this weekend,
uprooting trees and felling power lines that disrupted electricity to at least 254,000 homes and businesses and leaving six people dead.

Many of those electric customers won't see power back on until Tuesday or Wednesday, even as temperatures are forecast to climb into the upper 80s. Storms also are possible today and Tuesday, but not as severe, weather forecasters say.



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