荻原魚雷著、晶文社 2007年 文化情報専攻 6期生・修了 山本勝久 |
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久しぶりに書棚の整理。本があふれ出しそう。そのわりに知識はあふれる気配もないのがさみしい。読んだ本の内容はすぐに忘れる。自分でもあきれるくらいだ。忘れたらもういちど読めばよい。そう思いつつ再読する本などめったにない。しかし、おもいがけずその機会がめぐってくることもある。単行本の文庫化がそれ。私の書棚には同じタイトルの単行本と文庫本が二冊仲良く並んでいる本がある。その一方で、両方とも行方不明というケースも多い。これでもういちど読みたくなったらまた買うしかない。こんな無駄なことはせず、堅実に蔵書のシェイプアップをはかる文庫派の読書家もいる。たとえば荻原魚雷だ。
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