オープン大学院、裏方日記

国際情報専攻 5期生・修了 坊農 豊彦

 毎年、行われてオープン大学院は今年で4回目をむかえることになった。今年の開催地は大阪市になり、われわれ関西在住の有志で実行委員として、半年にわたり開催にあたって準備を進めることになった。

 実行委員のメンバーの皆さんは仕事があるので、集まって打ち合わせをする機会が、あまりない。なので、議題については、実行委員専用のメーリングリストを利用してインターネット上で意見交換や情報共有して進めることにした。ただし、電子メールで意見交換をすると感情が入らなく冷淡な表現になるので数回会合も開いた。

 会合の結果、今回のオープン大学院の案内は全てITを駆使して進めることにした。まず案内の主役はホームページだ。このホームページにプログラムの内容を詳しく記載して、情報は最新になるように都度更新した。また参加者がホームページを見て改めて電子メールで参加表明するのも面倒だと思い、ホームページから直接、参加申し込みができるように作り上げた。

 さて、いよいよ当日であるが、オープン大学院に参加できなかった方々へインターネットから研究発表を聴いて頂くため、会場にDVビデオを設置してストリーミングシステムでインターネット中継を行った。通常なら貸会議室でストリーミングをするには、インターネットの帯域やアドレス、ファイヤーウォール等々の技術と費用の問題が生じる。なので、今回は一般で入手できる機材でシステム構成させ、技術的な問題は知人で大阪大学大学院情報科学研究科のサーバ・ネットワーク管理をされている小泉文弘さんに協力して頂いて見事に実現可能になった。

 今回のオープン大学院は、いままでインターネットで利用されているシステムを駆使して進めてきた。また、今後、期待されるインターネット会議(講義)を利用した公開サイバーゼミや個人レベルで低コスト・ストリーミングを使ったインターネット中継等々、インターネットに映像・音響の付加した利用をあらたに試みた。

 今後、ユビキタス時代に何ができるか、ITをどのように利用して目的を達成できるか、大いに成果を得たイベントであった。でも、今回の主役はITではなく、素晴らしい発表をして頂いた講演者の皆様と一致団結して推進をして頂いた実行委員の方々である。3日の夜、懇親会で参加者一同、顔を合わせて祝杯をあげ交流を深めたことがオープン大学院の第一の功績であろう。

 
     

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